今はSNSなどで簡単に多くのプロダンサーさんのプライベートも知れる時代。


レッスン前後やお休みのときにしているトレーニングやストレッチの投稿をしている人も多いですね。


そんな投稿を見たり、あとはなんと!

先生からも!


「もっと甲を伸ばして」

「もっと甲を出して」


と思っている人が多いです。


足の甲の形は生まれつき決まっています。

足関節の可動域は、筋肉のコリや過去の怪我などの影響が出ることはあるものの、これも骨格や筋肉、靭帯などの生まれつきの作りです。

そしてそれらは個人差があります。


プロのダンサーになるくらいの人は生まれつき甲がしなり、足関節の可動域が広いです。


以前のポワントの中の足の状態、のブログを書いたときに撮ったものです。
私はこれが限界。


だいたい真っすぐくらいですかね?

少なくとも、甲が出ているようには見えることがない足です。


だからこんな足を無理やり甲を出すために押したり引いたり?

しても無駄ですし、痛めるだけです。


ただし、ケア不足や疲労で筋肉の動きが悪くなったり硬いとその人の本来の動きが出ていない場合はもう少し足関節の動きを出すことは可能です。


無理やり押して伸ばして、骨と骨をつなぐ靭帯が伸びたら元には戻せません。

捻挫と同じです。

つまり怪我。

取り返しのつかないことになる前にこのブログを一人でも多くの人に見てもらいたい。


ご自分がきれいな足をされている先生に

「もっと甲を出して」

「もっと、もっと」

と言われるという生徒からの話があったので書きました。


動きや筋肉は変えられますが、骨格は変えられません。

一人一人のパフォーマンスを引き出せる指導をしたいものです。