子ども達にバレエを教えるようになって、9〜10歳で急に自分のことが自分でできるようになったり、自分で考えて行動することができるようになることに驚かされています。
もう10年以上前のことですがキッズバレエの生徒のお母様が
「うちの子、もう6歳なのに…」
と言ったことがありました。
6歳といってもその子は当時年長さん。
まだまだ赤ちゃんですが、お母様にとっては生まれたばかりのときと比べると大きくなったのに…と思われたのかもしれません。
骨格的にも6歳はまだ赤ちゃんに近いので、骨は柔らかく形成途中でとても不安定。
どんなにしっかりしたお子さんでも、年齢に応じたレッスン内容が大切です。
低年齢のときに他の子より達者で、大人になってから一生身体の不具合や痛みに苦しむのと、健康でティーンエイジャー以降花開くのと、どちらがよいでしょう?
骨格だけではなく脳の成長も年齢が関係しています。
仮に、バレエのレッスンを頑張ってバレエのことをよくわかるお子さんでも、学校の勉強はわからない、一般常識も知らないということになるとどんなにバレエのテクニックが素晴らしくても仕事としてやっていくことが難しくなるでしょう。
知識が浅いと、踊りもそれなりのものになってしまいます。
小さいときほど様々なことを経験し、表現豊かな踊りのできるダンサーを目指す方が健康的です。
趣味として続ける場合でも、痛みなどのストレスがあってはQOLが下がります。
成長期こそ、キャパシティを超えたレッスンはおすすめしません。
焦りは禁物。
子どもは身体と脳の成長を待つことも指導する上で必要です。
親御さんも、トウシューズを早く履かせてくれる、コンクリールにたくさん出る、小さいときからバリエーションをさせてくれる、などで先生を選ばれませんように。
健康で安全なバレエライフを。