テーマは『大人のバレエ』です。

なぜか大人のほうが曲の終わりに近づくと終わりのモードになってしまうのです。

素になる、リズムや曲の雰囲気を無視した動きになる、など。

子どもは幼児期から「音楽が止まるまで崩さない」など言われているのもあるのでしょうか…


バレエのレッスンは舞台でのパフォーマンスのためのものです。

音楽が終わるまで、照明が消えるまで、袖に入り切るまで、踊った曲の拍感やキャラクターを崩さないように。


私のレッスンではアンシェヌマンの最後がバランスだった場合、元のポジションに戻して終わるカウントも決めます。

きちんと決められた通りに終われない人の多くが以前に教わっていた先生が「音楽が終わるまでバランス」と言っていて、終わり方を教わっていません。


あらゆるパは動き始め、動きのピーク、元のポジションまたは次のパへのつなぎ、で成り立ちます。


ピークまでで気を抜いてしまわないようにバーレッスンから気をつけていないと、センターでのアンシェヌマン、発表会の踊りなどで動きがうまく繋げられなくて苦労することが増えます。

気が抜けると、いきなり動きのリズムが崩れ、自分のペースになってしまいます。

一曲が終わり、完全に踊りが終わるタイミングまで音楽を聴き続けましょう。