今回も生徒からよく言われる言葉シリーズ。
『私〇〇が弱いからできないんです』
この〇〇に入る数の多さ
1位 腹筋
2位 腸腰筋、脇(体幹)
3位 足の裏
4位 背筋、膝の上
その他色々。
何を言われたか覚えていないくらいあり得ない内容もありました。
何があり得ないのかというと、多くのインナーマッスルの1つだったり、補助的な働きの筋肉の1つだったり。
それ1つだけ使うわけじゃないのになぜ?というもの。
そしてだいたい間違っている。
その勘違いのきっかけは先生がそこを「弱い」と言ったことだったりするので先生の責任重大ですよ。
私がすぐに全否定することもあって、その場合は生徒の基礎的な筋力が足りなくて階段は昇れるのかな?くらいのレベルであったりすることが多いのです。
日常の動作にも筋力が足りなければ、バレエはそれ以上の筋力が必要ですから、1箇所ずつ気にしている場合ではなくて、身体を支えるメインで人間の身体の中で一番大きい太ももやお尻を鍛えることを考えたほうがいいです。
また、『鍛える』『トレーニング』というとインナー系トレーニング、ピラティスなどをやろうとする人が多いのですが基礎的筋力もないのでしたらまずは普通のジムのマシンを使ったトレーニングが手っ取り早いです。
そのくらい筋力がない人が自重で自己流のトレーニングをやるケースにもよく遭遇します。
マシントレーニングは軌道がしっかり取れること、部分毎に集中してウェイトによる負荷をかける点が違います。
自重では全体で動くことになるので、基礎的筋力が足りない人は弱い筋力をたくさん動員して負荷を分散させ、関節に負担をかけてしまうことが多くあります。
自重トレーニングには知識と技術が必要です。
私はトレーニングの知識もあるので、うまく使えていないことがあったら使えるようになる姿勢や動きを指導します。
ただ「ここが弱いからできない」と説明するのは指導ではないですし、生徒も真に受けないでもらいたいと思います。
弱いのではなく、『動かし方を知らない』ということです。
動かし方を知らなければ鍛えることはできません。
「弱いから」をできない理由にしないようにしましょう。