昨日の続き

代償動作(代償運動)について。


名前の通り、主動筋以外の筋肉が動作を代償することを言います。


ケガをすると何かしら休養が必要になり、確実に筋力が落ちます。

きちんとリハビリ、トレーニングをせずにケガをする前と同じくらいの負荷の運動をすると、弱った筋肉の働きが足りずに周辺の筋肉が補おうと余分に働きます。


その結果、また違うところのケガをしたり、ケガをしたところの近くの別のところに痛みが出て結局休む→トレーニングせずに復帰→また痛み…と悪循環に陥ります。


これはバレエに限らず全ての運動で起こりえますが、初心者にキャパオーバーな内容の動きをさせようとするとこれと同じようなことが起こります。


バレエの【爪先を伸ばす】動作を例にあげます。


爪先を伸ばす際には足裏の筋肉が中心に働きますが、初心者はその動きの感覚も筋力も足りません。

それなのに最初の段階から「もっと伸ばして」と見た目だけやらせようとするとふくらはぎなど他の箇所を使ってしまいます。

そのまま何年もレッスンをしていくと、ずっと間違った使い方のままバレエの動きの複雑さや負荷が増し、どこかでケガや故障に繋がります。

バレエ上達もしづらくなります。

でももっと動きたいので頑張ると、正しくない体の使い方のまま負荷が上がり続け、どこかのタイミングで崩壊します。


だからまずは理想通りの角度まで動かなくても、正しい使い方へと導けるトレーニングが必要になるのです。

これは指導者の体の知識が必要になりますね。


その動きが充分にできない場合

・負荷を下げた動きの内容

・動ききる手前の状態

を把握しておかないといけません。

これは専門家の指示を仰ぎましょう。

だから私もまだリハビリに通い、パーソナルトレーニング受講の頻度を上げています。