続き。


週に4日ほどレッスンを担当するようになり、途中からはバイト代よりバレエ指導の報酬が上回るようになりました。


ティップネスではオフィス業務の他にフロントの新人スタッフの研修を担当したり、ジムやプール監視も担当。

ジムのすみにあるフリースペースでのショートレッスン担当。


ここでも忘れられない出来事が。


私が担当したショートレッスンはストレッチ系と『バレエ入門』。


バレエはまだ良かったのですが、ストレッチは身体が硬いことが悩みの運動経験のない人がほとんど。

私はバレエ界では世界一身体が硬いと思っているレベルだったので、開脚は少し閉じ気味でもいいですよ、手を床についていいですよ、なんて言ってあげなきゃ、と考えていました。


そこでジムスタッフの先輩からレッスン前に

「バレエやってる人とは違うんだからな。考えてやれよ。」と。

わかってるよーと初レッスン。


大きな衝撃。

・床に脚を伸ばして座れない(みんな倒れていく)

・前屈で膝裏も持てない←足首は無理かも?くらいに思っていた

・横開脚はできても20度くらい←90度はいくと思っていた

・平日夜のレッスン。寝転ぶストレッチをやると居眠りしてしまう人も。


自分の無知を自覚しました。

本当に、今から謝れるなら謝りたい…

運動経験がない大人ってこんな感じなの?とティップネスで知りました。


そして、フロントやジムでお話することがあった会員さん、スタジオのバレエのレッスンに出て2回目で転倒して腕を骨折。

聞いたところ、先生が「大人なんだからピルエットはダブルを回るものよ」と強要されたのだと。。。


バレエをやる人専門のパーソナルトレーナーなんかもいいなルンルンと能天気に考えていた頃ですが、まずはスタジオのレッスンをきちんとしたものにしないと、とやはりスタジオ担当を目指すことにしました。


また、当時は今以上にバレエをやる人がトレーニングするという考えはなく、レッスンで必要性をわかってもらうのが早いと考えました。


更に自分がいつもパーソナルトレーニングをお願いしていたトレーナーさんがPNFのやり方を教えてくれたり、バレエを教えるのに必要な知識をたくさん教えてくれました。


既にパーソナルトレーナーとして活動中の先輩後輩が鍼灸師でトレーナーの先生に有償で講義を頼んでいると知り、仲間に加えてもらいました。

この講義の中で足関節の調整の手技を教わっているときに自分の足首の靭帯が切れてなくなっていることを知りました。


左足首だけグラグラ。

自分はずっとそうだったので、全く気づいていませんでした。

おそらく小学生のときのスキー事故での脱臼、高校生の時に骨折、どちらかか両方で靭帯も切れていたものと思われます。


もう、どんどん自分のダメな点を知るばかり。


この頃はまだバレエのレッスンも普通のクラス進行で、内容が優しい、すぐにできなくても怒らない、ゆっくり説明する、くらいで他の先生と大きな差はなかったと思います。


2006年、担当レッスンが増えてきたので『ひよこ座バレエ』創設となります。

ひよこは寛子からですヒヨコ


教え始めて3〜4年たった26歳のとき、当時講師をしていたクラスで大人の初級クラスをレギュラー担当することに。


ここでレッスン内容を変えるきっかけとなったことがありました。


スタジオの経営者がタイムテーブルを作り、それが19時だったが、19時15分かのスタート。


お勤めのあとに来る生徒さんが間に合わないときが出てきました。

ありがたいことに辞めるのではなく

「少し遅れてもいいですか?」

と聞かれたのです。


それで、レッスンの最初はストレッチをすることにしました。

そうしたら、少し遅刻でもプリエからは参加できます。


そうしたら…

みんな動きやすそう!となったのです。

デスクワークでカチコチの身体はストレッチをしたほうが良いと実感しました。


このときの生徒たちが今も通ってきてくれています。

私と生徒たちの歩み。

また次回に!