続き。


話が前後しますが、ティップネスのスタッフになってしばらくしてから、バレエのレッスンにほとんど行かずにR&Bジャズやガールズヒップホップのレッスンに毎日通っていた時期もありました。

インストラクターオーディションに2回続けて落ちたあとはバレエをやめようと考えていたことも。


身体のバランスの悪い癖が強く、常に骨盤が前傾気味だったので、あまり細かい注意のないストリートダンスのレッスンで、太ももがムキムキのムチムチになっていました。


レオタードを着ないので以前ほど体型も気にしなくなり…

この頃、人生最大のスリーサイズと体重を記録します。


バイトに行くと、ジムのスタッフの先輩たちから

「お前本当にバレエやってるのかよ」

お弁当を覗き込まれて

「たんぱく質足りないよ」

「その体なんだよ。トレーニングしな。」


ただの意地悪と思っていましたが今考えると当然ですよね。

スポーツクラブってみんなが運動しに来て、当時は減量、痩せる、ことが主流でした。

ハイインパクトのエアロでイケイケなお姉様方が露出の高いウェアを着てキレッキレの身体を見せつけていた時代。


そして来るべきときがきました。

やりました、ぎっくり腰ガーン


仕事にも支障が出て、とうとうその当時店舗にあった鍼灸院の先生方が「治療しにおいで」と言ってくれるほど。

初めての鍼治療。


それまで鍼治療もマッサージも必要ないと思っていました。

でも違いました。

治療を受けたら、自然に治るのを待つよりずっと良かったのです。


その時の鍼灸院の先生方はパーソナルトレーナーでもあり、治療しながら筋バランスの崩れを治さないとまたすぐにぎっくり腰やっちゃうよ、と教えてくれました。


中学生くらいから常に膝や腰が痛くて、バレエ学校に入って卒業する頃には治った気でいましたが、バイトやダンスで無理をしてまた身体のバランスが大きく崩れていました。


藁にもすがる思いで、ジムでのトレーニングも始めました。

やり方がわからないので基本的にパーソナルのみ。

徐々にやり方がわかって、自主トレもするようになっていきました。


完全に腰痛が出なくなったのは3年半後くらい。


更にお客さんとの混合チームでマスターズの水泳大会に出たりして、水泳をしたことで脱力の仕方も理解してきました。


バレエでは「筋力が足らない」と言われていました。

ティップネスのトレーナーさんや、水泳のコーチに「力みすぎるから力を抜かないとパフォーマンスは悪くなる」と教わって目からウロコでした。


水泳の練習では1回につき4000mほど泳いでいました。

アップ、インターバルトレーニング、飛び込みからのダッシュ練習などの合計です。


まだその距離に慣れていないときに、吐きそうになって意識が飛びそうになっても泳いでいたら、余計な力も入らなくなってその瞬間にスーッと水面を滑るように泳げて、自己ベストタイムを記録しました。


脱力ってこういうこと!と理解しました。


毎週泳ぎまくって、試合に出ていたら、気がついたら3ヶ月くらいで8kg以上痩せていました。


そこから、知人のスタジオで子どものクラスを任されたり、その経験から他のスタジオでも教えるようになり、少しずつバレエの仕事が増えていきました。


長いけど書かせてください(笑)

明日に続く!