久しぶりに日程が合ったので行ってきました。
ピーター・ライト版『ジゼル』
専門学校のレパートリーの授業でコールドなどをやりましたし、卒業してすぐにまだ将来の方向性に悩んでいたときにはお衣装さんのお手伝いをさせていただいたり…
学校のスタジオだけですが実際に踊ってみたことがあり、裏からも表からも観たことがあり、一番思い入れのある演目です。
故太刀川瑠璃子先生からピーター・ライト版の魅力、他の版との違いなど教えていただいた日が懐かしいです。
ジゼルは貧しい家の娘。
主役だからと華やかなのは時代背景を考えると違和感があると、物語の時代には高価だった青い衣装ではなくブラウン系。
狂乱の場も、心臓発作ではなくて自ら剣で胸を刺す。
お墓も質素なもの。
私が好きな点はウィリ達のお衣装のツタと苔。
真っ白ではないところに深みを感じます。
ジゼルは亡くなったばかりなので真っ白です。
二幕の前半はミルタが指示しても、他のウィリ達のように操られず愛の力でアルブレヒトと踊るのですが終わりに近づくにつれてドゥ・ウィリやコールドと動きがリンクしてきます。
お墓に戻るときもパ・ド・ブレで袖に入るだけでなくお墓の中に戻っていくところでもう涙が止まりません。
周りからもすすり泣きの声が。
演出の全てに説得力があるので感情移入がすごいです。
テアトロ・ジーリオ・ショウワは学院卒業後にできたので母校と言うには少々ズレがありますが。
学生時代に学んだことを思い出し、気が引き締まります。
さーて、明日も頑張りますよ
