今回も生徒の質問から。


ドゥミポワントでカマ足になっている生徒さんの立ち方を直していたときです。


「いつも習っている先生に足指の付け根を全部床につけるよう言われる」とのこと。


前回の『足の形は人それぞれ』とつながるお話です。


足指の先の位置だけではなく、足指の付け根の位置にも個性があります。


私は本当に五本の指の付け根全部を床につくことのできる足の形の人を見たことがないのですが…


比較的接地面積が広い形。

それでも第五趾の付け根までは体重は乗りません。

関節はしなるので床に触る感覚はあるかもしれません。



第一趾〜第三趾の付け根くらいまでつける形。
これは私です。
第五趾まで乗ると完全にカマ足になります。
足首への負担も大きいです。


ここからが大事。
日本人で一番多いと言われているエジプト型はほとんど第一趾〜ニ趾側しかつけません。


実際のところはわかりませんが日本人で二番目に多いと言われているギリシャ型。
私の生徒はほとんどの人がこの型に当てはまります。
エジプト型と近いです。

つまり、ほとんどの人が小指の付け根は床につけません。
なのに「全部に乗って」「床につけて」と教えつつ「カマ足はダメ」と言う先生がいると何件も相談されます。
矛盾していますね。。。
生徒さん達、混乱していますよ。

何をもってそう指導されるのかわかりませんが、骨格のことをわかっていたら少なくとも「足指の付け根を全部床に」とは言えないはずです。
また、このように一人一人骨格には個性があるので、先生が自分の経験だけで自分と同じように動くことを教えるのは非常に危険です。

私は足首と、重心のかかり方がその人のまっすぐになるように指導します。