今回もよくある質問。
「私って身体硬いんです…」
この質問をしてくる人の殆どが
・前後、横の開脚が180度できない
・前屈があまりたくさんできない
ことを理由に自分の身体は硬いと思っています。
また、未だにカエル足のストレッチ、足の裏同士を合わせて膝を床に付けて…など、バレエのテクニックに関係ないストレッチを強要するクラスもあります。
これです
↓
これができないとダンサーになれないわけではありません。
元々このストレッチがぺたんと付く人は全体的に柔軟性が高いのです。
「子どもさん達は柔らかいんでしょう?」もよく言われる言葉。
子どものときこそ、硬い子が多いです。
どんどん背が伸びる年頃、骨から成長して筋肉は引っ張られて伸びていきます。
そこから鍛えられて力がついてきます。
成長期はそれが落ち着かず、背が伸びるのが早いと骨の伸びに筋肉が追いつかないので筋肉の収縮率は下がり、動きは鈍くなります。
動きについてはまた別の回に書きますので柔軟性のことに戻ります。
成長期の骨の柔らかいうちに無理なストレッチをすることは負担になるので、年齢に関係なくストレッチで先生が押すレッスンはアップデートできていません。
軽くというのも関係ないです。
押す必要はありませんから。
大人も子どももやり方を教え、フォームが間違っていたら修整するので十分です。
そしてストレッチは疲労やコリを残さないために行い、レッスンレベルが上がるに連れて自然に関節の可動域が広がっていくのが理想的です。
内容や伸ばす時間を変えることで身体の状態は変わるはずです。
柔軟性が上がるというよりは、その人本来の関節の可動域が出てきたら開脚などもある程度できるようになります。
元々身体が硬い人はそんなにいません。
ストレッチをしたことがないから筋肉が伸ばせないだけです。
疲労しやすい箇所、こりやすい箇所は姿勢や身体の使い方によって多少の違いはありますが身体の仕組み自体はみんな同じなので、グループレッスンでも対応可能です。
バレエのレッスンがなくても、通勤や家事で毎日身体は動かしますから、ストレッチは毎日したほうが良いです。
レッスン前は動くために整えるストレッチ、レッスン後や寝る前はクールダウンや疲労回復のためのストレッチ。
いきなりは筋肉がびっくりしてしまって無理なので、少しずつコツコツ続けて気がついたらこんなに!を目指しましょう

次回は筋力と柔軟性の関係について。