リハビリのときに理学療法士さんとのお話で、バレエをやっていて病院に行く方の多くが間違えて覚えているか、知らないかもしれないと思ったシューズの中の足の状態。
【ア・テールのとき】
・2番ポジションで、足指は伸び、隙間はわずかにあります。
・中で指が遊んでしまうほど隙間があるのは大きすぎます。
・踵は布の部分ですっぽりおおいますが、程よくフィットしており、紐をギュッと締めないといけないのは大きすぎます。
・履き口はピッタリフィットして、紐は微調整に使います。
【フルポワントのとき】
・ソールが足裏にフィットします。
・足指は伸びています。
・爪先に体重はかかりません。
・踵の布は浮きますが縁はフィットします。
・爪先はポワントのプラットフォームの内側に触れるくらいはあっても、体重が乗るほどではありません。少し浮いています。
力の方向(ドゥミポワントと同じです)
土踏まずから足指の裏まで、縦に長く伸ばすような感覚です。
基本的にはドゥミポワントと同じです。
踵を引き上げて立つとアキレス腱やふくらはぎに異常な負担がかかり故障の原因となります。
甲を押し出そうとするのも危険がいっぱい。
爪先の矢印に注目してください。
正しくは足指を遠くへ伸ばす意識ですが、ポワントと爪先を床に押し込もうとする人は多いです。
押し込むのと押すのは違います。
ケガを治療しても、ケガをする前と同じ練習方法ではまたケガを繰り返すことになりかねません。
安全で健康なバレエのレッスンとは、とても繊細なバランスの上に成り立つのです。