昨日の続き。
ちょっと書き足りなかったなぁと思いまして補足です。
基本的に大人の方のポワントも賛成で、そこまで好きになってもらいたいなぁと思うのですが、ポワント加工はです!
以前、スポーツクラブのレッスンに1回いらした生徒さん、ヘアゴムか何かを輪っかにして、それをプラットフォームにぐるぐると縫い付けて、ポワントの先に何がついているのかと驚きました。
何のためにしているのかたずねると、「立ちやすいから」「いつものクラスはみんなやっていて他の人から教わった」とのこと。
それは立っているのではなく乗っかっているだけで、足にも悪いからやめたほうがいいと話しましたがそれ以来その人はレッスンに来ませんでした。
また、ソールの硬い芯は足をサポートするために必要だから入っています。
ソールの硬いところをカットするのも、プロがすぐに舞台で履きこなすためにやることはあっても、アマチュアがやってはいけません。
柔らかすぎるシューズは足への負担が大きくなりすぎるからです。
硬すぎるならもう少し柔らかいシューズを選ぶか、足を鍛えましょう。
成長期にジャンプやドゥミポワントをして、トレーニングがしっかりできていると足の骨が丈夫になります。
成長期が終わってからバレエを始めた人は、残念ながらそこから皮質骨が分厚くなることはありません。
プロは成長期以前からトレーニングを受けています。
下手に真似をすると怪我のもとです。
ポワントは基本的に加工はせず、そのままソールを少ししならせて、ならすくらいで履けるようにするべきです。
甲や足首にゴムをたくさん付けないといけないのも、シューズが足に合っていないからです。
合っているシューズは足首に一本のゴムがあれば踵は脱げません。
ちなみに、爪先をかがるのは理由があり、サテンの生地は弱いので破れてめくれてくると滑ったり見た目が汚くなるからそれを防ぐためです。
上級者は回転する数もスピードも、レッスン量もアマチュアとは違います。
立ちやすいからと言う理由もありますが、それはポワントがほぼ潰れたときに少し持ちが良くなるということで、輪っかに乗っかるのではありません。
言葉が独り歩きすることもあるので発信する側も気をつけたいですね。