Twitterで話題になりました。
大人バレエでトウシューズを履いて良いのか、履かないほうが良いのか。
バレエの先生も、大人バレエの生徒さんも意見が分かれるようです。
私は履いてもらっていいと思います。
強制はせず、希望者でも条件を満たした人のみです。
・バレエシューズで基礎をできるだけきちんと身につけていること。
・先生の指示を守れること。
・コンスタントに週1回以上、同じ先生のレッスンを受けられること。
・ストレッチ、筋トレなど必要なことを頑張れること。
・パの名前をある程度理解して、一人で振りを覚えられること。
トウシューズはどうしても危険も伴います。
中足骨というトウシューズで負担のかかる骨を中心に、成長期にバレエなどやっていた人と大人から始めた人では骨の丈夫さが違います。
皮質骨という骨の硬い部分の厚さが違うのです。
やるなら努力が必要です。
生徒さんから聞いた話ですが、時々「発表会に出るなら舞台の上ではトウシューズじゃないと!」と初心者でも構わず全員に履かせる先生もいるそうです。
流石にそれは危険なのでやめてほしいと思いますが、そういう先生のクラスの生徒さんが多いのは、それをやりたい人が多いということですよね。
大人になって初めてバレエをやった人なら年単位でバレエシューズのレッスンをコンスタントに続けて、身体づくりをしてから履くのが理想です。
基礎ができていると初日からまっすぐ立てます。
私の生徒さんはお店での試し履きの段階できれいに立てるので、いつもお会いする店員さんに驚かれます。
でもそれが普通になってほしいと思います。
そしてまずは両手バー、時々片手やバーを離して歩くなどを経て、徐々に踊れるように練習していきます。
トウシューズを履いてからも基礎の積み重ねです。
私の目標はバリエーションも元の振り付けを変えずに踊りこなしてもらうことです。
やるならきちんと本物を。
振り付けを簡単にして、やったつもりにならないでほしいのです。
「大人バレエだからこのくらいしかできないよね」
ではなく
「大人から始めてここまで踊れるの!」となってもらいたいのです。