これ、以前に本社にお話したのですが何年たっても一向に改善しないのではっきり書きます。


チャコットでシューズフィッティングをしてもらった生徒さんのほとんどがきついシューズを買ってきます。

ポワントの中で空間が足りなくて足指が曲がるのはきつすぎます。

このところ、布のバレエシューズまで指が曲がるほどきついシューズを履いている人に複数出会いました。


本部へお話したきっかけになった出来事です。

その頃、スポーツクラブのポワントクラスでチャコットでポワントを買ってきた人はみんなきついシューズを履いていて生徒さん達も

「ポワントがきつくて辛くて、もう私バレエに向いてないからやめようかな」

と言う人が多くいました。


そのことをきっかけに私はできるかぎりポワントフィッティングに付き添うようになりました。


その直後、きついシューズの理由を知ることになりました。


ジュニアの生徒を数人連れてフィッティングに行ったときのこと、私がシューズを選んで試し履きをしてもらっていました。


そこに店員さんが割り込んできて

「あー! それ、踵が余っているから大きすぎます」と小さいサイズのシューズを持ってこられ、中学生の生徒はよくわからないので言われるままに履き…

私が「私が見ますので」と言っても店員さんは無視してシューズをすすめてきます。

とりあえず一旦任せることにしました。

すると最終的に普段の靴が25.5cmの子に23.5cmのポワントが良いと言ってきたのです。

無理やりねじ込んで足が入ってしまったのですが生徒は「先生…きついんですけど…」と半泣き。

店員さんは「あなたにはこれです!」と断言。


「やめます」とみんなでお店を出ました。

他の子のお母様でバレエ経験者がいらっしゃって、「さっきのあれ、何なんでしょう?」と。


先日、やはりきついシューズでしかも型が合っていなくて頑張っていた人にシューズ買い替えを勧めて、足に合う型とサイズのシューズにしてもらったら

「すごく楽!」とおっしゃっていました。


シューズ選びのときもし店員さんに言われても自分に合うものがわかっていると合わないものを断れます。

合っているシューズは

・ルルヴェをしたら踵の布は浮き縁はフィットします。

・ア・テールの2番で足指が伸ばせて踵はフィットします。

・全体はきつくはない程度の圧迫はあります。パンプスよりフィットします。(硬いボックスが柔らかくなってくると少し緩みます)


きついシューズは

・ルルヴェしようとすると踵が引っ張られて脱げやすい。

・ア・テールで踵の布が足りない感じがする。

・ア・テールでプラットフォーム(先の平らな部分)につま先が当たる。

・中で足指が曲がる。

・履き口で肉がはみ出してプニッとなる。


ゆるすぎるシューズは

・ア・テールで布が余っている感じがする。

・履き口に指を差し込める。

・履き口の紐を締めないとフィットしない。

・ボックスの中で足指をしっかり動かせる。

・フルポワントにするとつま先に体重が乗る。


また、トウパッドも先生から感覚の感じられない分厚すぎるものはだめと言われたりすると思います。

それも無視して違うものを買わされた生徒もいました。


店員さんの言うことより先生の指示を守りましょう。

慣れてきて自分の好みがはっきりしてきたら良いのですが初心者は迷いがち。

店員さんには客の求めるものを案内してもらいたいです。