ケガをして、皆さん

「大変ね」

「お大事に」

と言ってくださいます。


今回はこの「大変ね」がどのようなことが書きます。

大変だから、ケガはしないで済むのが一番。


今まで、筋バランスの悪さから痛めたこと、階段でコケて打撲などはありましたが、こんなに長期戦のケガは初めて。


知識でしかなかったことを実際に体験しています。

ちなみに私のケガの原因は大きなジャンプの着地のミスから、その勢いが消えないままポワントでピケをする際にバランスを崩し、足の力だけで立ってしまい、さらにその脚が反張膝なので膝が入りすぎてアキレス腱への負荷が上がってしまったこと。

何故か冷静に、その瞬間を覚えています。



大人バレエでもバレエに夢中で痛みを抱えている人はいますのでぜひ伝えたい。


故障を繰り返すのには理由があります。


よくあるのは動きの癖

・ある動きのときだけねじれが加わる

・ある動きのときに変に力む

・正しい使い方を知らない、わからない


うっかりミス、転んだ、階段から落ちた、交通事故にあったなど、事故的なケガは自分が気をつけるだけではどうにもなりませんが、動きの癖は矯正することが可能です。


動きの癖にしろ、事故にしろ、ケガをしてしまったら、その後が大事。


治るまでは痛みがあります。

痛むところへの負担を減らそうと無意識に体のバランスを変えようとします。

ケガ自体は治っても、そのケガをかばう癖は意識してトレーニングしないと抜けません。

癖を直さずにいるとある箇所に負担がかかり続け、新たな痛みが発生します。


動きの癖による故障だったらもっと大変。

元々の癖に、さらに歪みやねじれが加わることになります。


それを修正するのは簡単ではありません。

私も生徒の動きを直すことはできますが自分を客観的に見るのは限界があります。

リハビリ室の理学療法士さん、パーソナルトレーナーにお世話になりっぱなしです。


ケガをするよりずっと前から、子どものときからの悪い癖を直そうとバレエのレッスン以外にもトレーニングを受けたり、ケアをしてきました。

それでもケガはしてしまいましたし、まだまだ治したいところがたくさんあります。


レッスンだけでトレーニングやケアを受けていない人は筋力も足りないケースが多いです。

筋力がないと全身のバランスの崩れも大きくなります。

治療はケガ自体だけではなくその後どのように気をつけたら良いのか、リハビリまでしっかり見てもらえる病院に行くようにしてくださいね。