昨日のブログで書いた『動きの修正』について。
これ、実は同業者に理解してもらえることが本当に少ないんです。
「そんなの指導者ならできないと」
というのはトレーナーや理学療法士さん。
私がやっているレッスン中の動きの修正、直し方は医療関係の仕事をしている生徒からは「先生の注目するところと直し方は理学療法士さんみたい」と言われます。
【バレエのグループレッスンの基本】
・バレエのテクニックのお手本を見せる→生徒は見て真似をする
・実際にどのように動かしたいのか、意識するポイントやうまく動くためのポイントなどの説明→生徒自身で鏡を見たりしながら動いて確認
・その積み重ね。
【私のレッスンで追加される内容】
・生徒ひとりひとりの動きの癖を見抜いてアドバイス。
例えば、ある瞬間にひねって動かす癖がある、このタイミングで力んでしまう、動かし方がわかっていないから違う筋肉に力が入ってしまう、などを分析し正しい動かし方を練習。
・生徒が他の教室でどのように説明されたのか確認、その捉え方のズレを修正。
自分の感覚で教えている先生では、プロのダンサーの身体と大人になるまで運動未経験の人の身体の違いを知りません。
それを「あなたならこう」と通訳します。
・お仕事などでコリ固まって動きづらいところはほぐし方やストレッチを指導します。
歩いている姿を見るだけでもその人の癖が見抜けますが、その感覚をわかってくれるのはベテランのトレーナーさんが多いです。
私はパーソナルトレーナーになるための勉強をしていて、そのときにPNFの実習もありました。
その時の先生(鍼灸師、パーソナルトレーナー)から人の身体のバランスを見抜くセンスがあると、「絶対向いてるから鍼灸師か何かの資格取ってうちで働かない?」とスカウトされたこともあります
ちょっとしたねじりを何十回も何百回も加えれば、関節に痛みが出ることもあります。
本来の使い方ではない筋肉が働き、それが肥大すれば見た目も違ってきます。
こって動きが悪くなった関節は正しい動きをさせることが難しいです。
関節の本来の動きとバレエのテクニックを組み合わせればスッキリときれいなラインで動くことができ、その結果踊りもきれいになります。
動きがきれいということは自分の身体のコントロールができているので、音楽に乗ることができます。
動く+音楽に乗る=踊れるようになります
私は、レッスンで特別なことをするのではなく、そのときに参加された生徒さん一人一人がベストな状態になるようにレッスン内容を工夫します。
だからアンシェヌマンは予め考えておらず、その場で作ります。
会ってみないとその日の調子はわかりませんから。
でもトレーニングや人間の身体のことは日々情報が更新されています。
今年は新しい分野の勉強も始めることにしました。
生徒の発表会が今年も4回もあるので(去年は5回)資格を取るのは来年以降になるかもしれません。
人間生きている限り進化できます。
コツコツ頑張りますよ