足の不調で、昨年末からははじめてバレエ、バレエ入門などの優しいクラスを受講しています。


まだ肉離れの痛みが残っているうちはかなり慎重に受けるクラスを選んでいましたが、肉離れは良くなり、アキレス症も改善に向かいつつあるので今まで行ったことのない入門クラスを受けに行ってみています。


先日、疑問の多く残るクラスのあとに考えました。

その先生も解剖学は勉強されたそうです。

どの程度の内容を勉強されたのかわかりませんが、バレエで必須の筋肉の働きを間違えて説明されていたので指導には活かせていないと感じました。


解剖学と言っても色々あります。


バレエを指導する上で必要なことは、骨格や筋肉の場所、仕組み、名称の他に筋肉と筋肉の関わり、繋がり、関節の可動域など広い範囲の知識が必要です。


例えば、よく生徒さんから質問されること、

「腸腰筋を使ってと言われるがよくわからない」

腸腰筋はインナーマッスルで、感覚は遠いというか鈍いというか…です。

腸腰筋をしっかり使えるようにするためには骨盤と大腿骨の動きの関係、腿や腹筋・臀筋の脱力が必要ですが、「使って」と言われて脚の付け根に力を入れて動かして感じるのは太腿の筋肉のことが多いです。


だからどういう動きをしたらどの筋肉が主動筋になるのか、使えないのは動きのどこを直したら良いのか、はある程度知っていないと踊りのフォームを直せません。


解剖学を勉強する(した)と言っても程度は様々。

解剖学を勉強しました、ということよりも動きを見分ける力のほうが必要と思うのです。