最近、大人のクラス全てでテーマにしている『体重移動のあるパ』

きっかけはトンベ・パ・ド・ブレ、シャッセ・パ・ド・ブレの混同と、タンリエ、グリッサード、ポーゼなどの移動するパをごっちゃにしてしまっている人が多いと知ったこと。


以前にもそういうことはありましたが、ただ振り付けが覚えられないとか、知らなかったのだと思って教えていました。


実はレッスンでやったことがあるのに、見様見真似で先生の動きを見てそれっぽくやっているだけの人が多かったので、似てるけれど違う動きを理解していませんでした。


基本的に移動するパは押し出す側の足を使う比率が高いです。

まずここで違ってしまうことが多い。


多くの生徒さんから聞いた話では、先生が

「ここまで移動して!」

と先に出す足の爪先より少し遠い位置を指し示すのだそうです。


そうすると生徒さんの意識と体重は先に出す足の方に向かいます。

この時点で重心が崩れます。


押し出す側の足に体重が乗っていないと、移動するためのエネルギーが生まれません。


また、初心者がたくさん移動しようとすると上のようにグラグラしたり先に出す脚が曲がってしまったりします。

まずはそれぞれが移動できる幅でしっかり重心を移動させる練習をして、移動させるエネルギーをたくさん使えるようになれば自然と大きく動けるようになり、だんだんと自分の思ったとおりにできるようになります。


先にたくさん移動しようとするといつまでも膝が曲がったり、バランスがとれないまま闇雲に練習して時間を無駄にすることがないようにしたいですね。

大人は時間がないですから。

『急がば回れ』はあっても遠回りや寄り道はしたくないです。