大人バレエ特有の事、『ジャンプの着地のときの足音が大きい』


理由は一つではないので私が教えていて実際に遭遇したケースと解決法をご紹介します。


生徒さんが想像していたバレエのジャンプで気をつけること

→実際にやること、解決法

の順に書きます。


①高く跳ぶ

→床から離れる高さより、頭や骨盤の高さが大切。床から爪先の距離ばかり意識すると重心が低いままジャンプするので空中で膝が曲がったり、着地のときに体重がまともに落ちて大きな音がします。


②爪先を伸ばそうと力を入れる

→爪先だけに意識が集中してしまったケース。①と同じような状況で着地のときの音が大きくなります。

空中で全身(頭から爪先まで)を長く伸ばすイメージにすると滞空時間が長くなります。床からの高さはあまり気にしなくて良いです。爪先が伸ばせる高さまで跳べればOK。


③着地のときは足指から順番に降りる

→足指と指の付け根が床につく瞬間に踏ん張ってしまうため中足骨頭が床にぶつかる音が響きます。繰り返し練習をすると疲労骨折が怖いですね。ふくらはぎに負担がかかるため肉離れなどケガの危険が高まります。踵までスムーズに降ろし、プリエでスピードのコントロールをしましょう。


まとめると、ジャンプは高さや身体の部分的な意識を持つより、全身を空中でできるだけ長くする瞬間を作れるように頑張るのがおすすめ。

爪先の動きはバットマンタンデュと同じです。


大人は知識や物事の経験がある分、子どもよりも動画やプロの舞台を見たときの印象で「これはこうしている」と思い込んでしまうこともあります。

子どもって「わかんなーい」から先生のお手本を見て真似してだんだんと上達してくれます。


以前にも『受け取り方は人によって違う』と書いたことがありますが、動きを見て正しく理解できる人と、少し違った解釈をしてしまう人がいます。

せっかく頑張っているのにその頑張り方が間違っているともったいないだけではなく、ケガや故障につながると危険ですので、大きな音がする、足が上がらない、バランスが取れない、などうまくいかないときは先生に質問してみるのも方法ですニコニコ