股関節のターンアウト、悩んでいる方は多い印象です。
レッスン中に意識が使われる割合も高い。
でも、一生懸命ターンアウトしようとしていても、それが何故必要なのか説明できる人は少ないです。
細かいことを上げたら色々ありますが主なものを。
股関節の可動域を広げる
試しにパラレルで前後、横にルルベランしてみて。股関節がカツン!と引っかかって止まります。上がる角度はターンアウトしたときよりかなり小さいはずです。
脚が真っ直ぐに見える
足をパラレルにすると脚の凹凸がわかりやすいです。きれいにターンアウトできると凹凸の少ない方向から脚を見ることになります。
内側の筋肉を使いやすい(バランスが取りやすい)
ターンアウトがしっかりできるということは全身の良い姿勢が取れています。
片足のバランス、ジャンプ、バレエのパをパラレルでやろうとすると太ももの外側を使いやすくなり、重心もバラけます。
膝や足首の負担が軽くなる
3から繋がりますが、内側を使えるプリエができると大きな動きの衝撃を和らげることができます。
動きが柔らかくなる
3、4により、関節の動きをスムーズに、踊りの動きのスピードやアクセントをコントロールできます。
読んでわかった方もいるかもしれません。
ターンアウトをしようとするあまり力が入りすぎて動きが硬くなったり、意識のすべてをターンアウトすることに使ってしまってバレエという『踊り』がそっちのけになってしまっては本末転倒です。
ターンアウトは美しく踊るための手段の1つ。
もちろんなくてはならないものですが全エネルギーを注ぐのはちょっと違うのです。