私の大人のクラスに来る方はもっと上達したいと思っていることをはっきり表に出す方が多いのでレッスンはアツいです
ところが、私が熱心に教えてもすぐに対応できる人と、時間がかかる人がいます。
もちろん理由は様々ですが、そのうちの一つがずーっと前に他の先生に注意されたことをずーっと気をつけていること。
注意されたことは気をつけて練習する。
これはレッスンを受ける上で必要です。
ただし、身体の状態や踊り方が変わって、さらに別の先生のレッスンに出ていたらいったん緩めてみませんか。
長いと10年以上同じことしか気をつけず、新たに教わったことが頭から押し出されてしまう人もいました😅
そしてその注意は表面的なもので、根本的に直す方法を私が教えても以前からのやり方が癖のようになっていて変えるのが難しくなっていました。
生徒さんが頑張っているのに、何年も同じことしか注意しない先生がいたとしたら、それはその良くない点の直し方の指導が悪いか生徒さんが本当のことを理解できていないです。
先生側もできていないと同じ言葉を繰り返すのではなくアプローチを変えたり説明する言葉を変えましょう。
努力し続けてしばらくたったら、たいていは動きが変わってきますから注意するべきことにも変化があるはずです。
例えば、骨盤が前傾しやすいと全身のアライメントが取れません。
それを見抜けない先生は
「もっとターンアウト」
「もっとお腹を引き上げて」
「もっとバランスを頑張って」
とたくさんの注意をするでしょう。
その項目はどんどん増えていくと思います。
本当に直さなければいけないのは骨盤の角度なのに、骨盤の前傾によって起こる不具合だけを注意したら注意する数は膨大になるのに生徒さんの動きは直らないです。
生徒さんはたくさんのことを直さなきゃと意識して、踊りはカチコチ、新たなアドバイスが頭に入ってこないのでは上達は難しくなります。
この場合、以前に注意されたことをいったんリセットして姿勢を直すことに集中したほうが上達は早くなります。
また、実際に何年か前に注意されたことができているのに気にするあまり硬い動きになるケースもあります。
先生達が「以前より良くなりましたね」くらいは言わないと生徒さんはわかりませんよね。
大人は言葉が理解できる分、何度も注意されることを覚えています。
身体は変化していくのでずっと同じことばかり気にしてレッスンしている人は、時々はその内容を見直してみてください