生徒さんからのよくある質問シリーズ。
『トウシューズにうまく乗れません(立てません)』
だいたいこれとセットなのが
『トウシューズの爪先が広いほうが立ちやすいんです。広いシューズ選んでるんですけど…』
それ、立とうとしているんじゃなくて乗っかろうとしていますね。
それで立てないので、バレエ本来の『踊る』ことを忘れてシューズを立てることに全集中してしまうので上達しないのです。
【シューズのこと】
トウシューズの爪先の平らなところはプラットホーム、足指のあたり全体の硬い部分はボックスと言います。
シューズの型によって、全体の形も違いますが特に大きく違うのがボックスの形。
ここがその人の足に合っているか合っていないかで立てる立てないが変わってきます。
合わないシューズはどんなに努力してもきれい
には立てません。
【人の動きのこと】
足に合ったシューズでもうまくできない場合に考えられる理由。
・そもそも何が正しいかわかっていない(目指すべきところがわからない)
・足指の動かし方ができていない
・全身の筋力不足
・全身でバレエをすることを忘れて爪先に全集中
【まとめ】
トウシューズを使いこなすために必要なのはバレエシューズでのプリエとタンデュを正しいものに少しでも近づけること。
バーで姿勢と動きを作れていないとトウシューズを履いたときにとても苦労することになります。
そもそもトウシューズは乗って立つというより、踊りで軽やかさなどを表現するための道具。
足に合っているシューズで動きができてくると足とシューズがフィットして足の動きにシューズがついてきます。
つまりシューズを立てるのではなくて、踊る足にシューズがついてくるのが正解。
合わないシューズと動きの勘違いは上達を妨げます。
だから私は初めて〜慣れるまでシューズフィッティングが必要な生徒さんには付き添っているのです。