先日のレッスン中にあった質問から
『背中から腕を動かすやり方がわかりません』
どうりで、注意しても肩や胸に力が入りすぎるわけです。
確認してみると、背中から動かそうとして肩がすぼまったり上がったりするので、今度は「胸を広げて」「肩を下げて」と言われてどうしたら良いのかわからなくなる、ということです。
私ではなく他の先生のレッスンで言われるそうです。
私は「背中から腕を動かす」という表現は使いません。
上記のように背中『ごと』動かすととらえられることが多いのと、背中から動かせた感覚というのはうまく動かせた結果で、背中ごと動かそうとするとうまくいかないからです
まず、腕の付け根はどこでしょう?
背中と腕の間には肩関節があります。
バレエの動きってコアが安定していて、体のあちこちを分離させて動かし、それがコーディネートされて踊りになるはず。
背中=胴体と腕が一緒というのは矛盾していますね。
解剖学的観点からは
『腕は背中と分離して動かす』
重心がブレずにきれいな動きができたとき、『背中から』が感じられるはずです