私はスポーツクラブやオープンクラスでの指導が多いのでしばしば初めて受講する生徒さんとの出会いがあります。

ほぼ100%修正が必要なのがプリエのときに組み込むことが多いポール・ド・ブラ

ポール・ド・ブラをストレッチと思っている方が非常に多いです。

くつ前のポール・ド・ブラ(前のカンブレ、パンシェ)
  太もも裏のストレッチ、股関節から曲げようとするとお尻を引いてしまう、途中で腰や背中が少し反る、主に背筋を使う、たくさん折り曲げる
  ◯ お尻が脚の上に重なったまま、脚が外旋されて真ん中によってくる、主に腹筋を使う

くつ横のポール・ド・ブラ(ア・ラ・バー、横のカンブレ)
脇のストレッチ、できるだけたくさん折り曲げる
脇の筋肉を使う、足から指先までの一体感を感じる、身体のどこも縮まず伸ばす感覚、ウエストが縦に伸びて引き上げを感じる、脚のポジションが細く長く重心が集まってくる

くつ後ろのカンブレ
お腹が伸びる、背中を使おうとして曲げる、できるだけたくさん折り曲げる、バーを離すとできない
腹筋で体重を支える、縦に身体が伸びて全身の繋がりを感じる、脚のポジションがより細く長く重心が集まってくる


思い込みによる間違いを防ぐために、正しいやり方にするにはどのような点を気を付けるかということはレッスンでお教えしています。

ポール・ド・ブラをストレッチと思っている人に共通するのはポール・ド・ブラをするときに姿勢が崩れないように踏ん張ったり、無駄な力が入ること。

ポール・ド・ブラを正しくすると身体が引き上がってそのあとのレッスンに向けて身体が出来上がっていく感じになります。

そしてそれができてくるとバレエらしいゆったりした伸びのある動きができます。

それができているとアレグロでも崩れません。

正しく頑張って楽しいバレエライフをニコニコ