キッズ、ジュニアでも足首~甲、爪先が伸びない子はいますが今回は大人リーナさん向けの内容です。

まずはよく勘違いされていることを書きます。

《やらないほうがいいこと》
・タオルギャザートレーニングを頑張っている
・爪先を伸ばそうと力を入れている
・しっかり動かしたいからタンデュやジュテでしっかりドゥミ ポワントを通ることに集中
△甲出しのストレッチを頑張っている

理由
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タオルギャザートレーニングは爪先が全く動かないなら、動かすトレーニングとしてはやってもいいかもしれません。でも踊るときの爪先と動きの種類が違うので、やるならゴムバンドを使ったトレーニングのほうがいいです。

爪先を伸ばそうと力を入れてしまうと、ますます伸びづらくなります。今まで書いてきていますが力みは動きを阻害します。もし伸びたように感じているのなら、それは感覚が正しいものとは違っています。

ドゥミポワントを通ることは大切です。ただし床を軽く滑らせるようにするのであって、動脚に体重がかかるほど床を擦るとエクササイズやアンシェヌマンの目的とずれてしまいます。バットマン タンデュをしたときの体重は全て軸足に乗っています。

甲を伸ばそうとすることは悪いことではないです。やり方は気を付けましょう。力任せにぐいぐい伸ばそうとするとオーバーストレッチで痛めたり、逆に足首周辺に力が入って余計に硬くなります。


《やるべきこと》
ここからが『大人リーナさん向け』と書いた理由です。
・優先順位の高い順です。膝下~足裏、太ももと股関節、背中、肩~首の筋肉をほぐしたりストレッチをします。
爪先が伸びない人を個別に見て、質問や相談をされて色々検証した結果、理由のダントツ1位が筋肉が硬くて動かせないこと。
膝下は表から見て膨らみがわかりやすい腓腹筋、耳にすることの多いヒラメ筋の他にもたくさんの細長い筋肉があります。足指の動きはこの他の筋肉に大きく左右されます。足裏も硬いと爪先の動きは悪くなります。
硬い理由は使いすぎ、お仕事で立ちっぱなし座りっぱなしなど様々です。動かせないから硬い、ということもあります。
ほぐし、ストレッチも筋トレと同じくらい大事です。背中が硬いと全身の緊張がとけず、力みやすくなるケースは多いです。

あとは今まで出会った人数は多くないですが本当に動かす筋力がない人。どう触ってみても硬いところがないなら筋力がなさすぎて動かせていないかもしれません。その場合は動かすことをやっていくほうが優先になります。

どちらにしても自分で勝手にやりすぎず、一番合った努力の方法を先生に質問してみてくださいね。