先日代行したクラスで思ったこと。

骨盤が前傾気味で、片足・両足ともにア・テールでもルルヴェでも常にふくらはぎや膝の裏が少し後ろに押された状態になってしまう生徒さん。バレエ以外の日常でもその姿勢がニュートラルだったので骨盤の前傾を自覚していませんでした。

骨盤の前傾の原因となりやすい状態
・股関節周辺の筋バランスが取れていない1(その原因としてお尻やもも裏が弱い・使えていない)
↓↓
    強い前側に引っ張られるため前傾しやすい。
身体は筋力全体でバランスを取っているためどこか不均衡なところが出てくると本来の良い姿勢から歪みます。歪みとは前後左右、ねじれ、色々あります。

・股関節周辺の筋バランスが取れていない2(股関節の前や腿の前が硬い)
↓↓
   硬いところが伸びづらいために拮抗する部分の筋肉の張りが失われて硬いほうが縮むため引っ張られます。

骨盤が前傾していると上半身の重さが前よりになり、バランスを取るために無意識に膝・ふくらはぎ辺りを後ろに押してしまうことになります。常に斜めに体重がかかるということは本来の踵を上げる働きを越える負荷がかかり、ふくらはぎが太くなります。ふくらはぎとくるぶしの間が太くなると足首のくびれがはっきりしなくなります。そして腓腹筋(ふくらはぎの太い筋肉)の膨らみがしたのほうまで来ることも多いです。

硬い股関節の前を柔らかく、弱いお尻と腿の筋力をつけて使えるようにすると、そのうち頑張らなくてもまっすぐを保てるようになります。
ここまで、ある程度できてきたら腹筋も鍛えると安定感が増します。

骨盤をいわゆるまっすぐの状態にできると脚に余計な負荷がかからなくなり、その人本来の脚の形になります。もしふくらはぎの一番太いところの太さが変わらなくても、メリハリある形になるとスタイルがよく見えます。
さらにそのくらいになるとレッスンでの疲れ方も違ってくるはずです。
ドッと疲れて動けなくなるのではなく爽やかな疲れで踊ることをより楽しめるようになりますよ🎵