《骨盤の歪みを直す》
よく見聞きします。バレエで動きやバランスに左右差があると、歪みを気にする生徒さんも多いです。

私がよくお話しするのが「気にしすぎはよくない」ということ。
そもそも人間の身体は左右対称ではありません。
右脳左脳の働きがあって、内臓も非対称、利き手利き脚があり働き方が違います。
利き脚ではないほうの脚は『軸足』です。片足のバランスで楽に立っていられるほうです。利き脚は細かい動きがスムーズです。
これがレッスンで逆の働きのパになるとちょっと大変。利き手ではないほうで字を書いたりご飯を食べることを想像してみてください。不器用になりますね。脚も同じです。
骨盤が歪んでいるから動きの左右差が出るのではなく、動きが非対称だから歪みが出ます。自然な歪みを無理やり直すとその人の本来のバランスを崩すことになる場合もあるので左右差を直そうとするのではなく広げすぎないように練習することがおすすめです。いつも同じ側で重い荷物を持つとか同じほうの脚を上にして組んで座るなどの癖があるのでしたら意識して反対の動きをするようにした方がいいです。

利き脚が軸になる、おそらく「いつもこっちができないんです」という側はまず軸足になることが苦手な利き脚に体重をうまく乗せられないと、不器用な軸足が細かい動きをできないのです。意識する優先順位は①軸足 ②動足です。

ここまで、右・左を書いていないのですが、何故かというと脚も右利き左利きがあるからです。日本人は脚が左利きの人は少ないですが人数が多いクラスでは1人か2人くらいの確率でいらっしゃいます。手は右利きで脚も右利き、両方左、手は右利き脚は左、その逆、と人によって違うので周りの人と比べずに自分の身体を理解してあげてくださいね。