テーマは生徒さんからのリクエストです。

実は以前にも他の生徒さん達からもお話を聞いたことがあり、いつかまとめて書こうと思っていました。

日本はバレエ教育に関してとても遅れていますが、その一因が、機能解剖学も音楽も指導法も学ばず昭和時代のバレエ教室の教え方をそのまま引き継いでいる先生がまだまだ多いこと。その人達を敵に回そうと言うわけではなく、気づきに繋がったら嬉しいです。

その1、痩せているほどいい?
私は過去にバレエを中断していたときに今より16kg以上太っていてそこからまた痩せました。「人は変われるよ」ということを伝えたくてお話しするとどうやって痩せたのか質問されるわけです。その内容が
「痩せても、もっと痩せろと言われる」
「発表会の衣装の採寸でウエストをギュッとキツくされた(またはワンサイズ小さい衣装にされた)」など。。。

これ、何のためなのでしょう?  発表会のためじゃなくて先生が自分の思い通りにしたいだけですよね。そんなに細いダンサーが好みなら、ギャラを払ってプロに依頼すればいいと思います。大人の生徒さんが発表会にでるときは生徒さんのためであるべきと思います。上達の目標、いつもと違う空間で踊る非日常、衣装が楽しみ、拍手をもらいたい、理由は何でもいいです。大人の生徒さんにはバレエの楽しみを感じてもらえるように導くのが先生の役目ではないでしょうか。
楽しんでもらうために支障があるほど(ケガに繋がる可能性、レンタル衣装のサイズがないなど)太っているなら、きちんと理由を説明した上で食事や身体の使い方の指導をするべきだと思います。


2、脚の太さは誰のせい?
これもよく相談されます。
「脚の太さをなんとかして」
「なんで太いのかしら?」などなど。。。
先生から言われるけどどうやって改善するかは教えてもらえず、上の言葉を言われるだけのことが多いようです。また、生徒さん自身も生まれつきの体型、部活で筋肉つけてしまった名残…と諦めていることが多いです。

生まれつきの体型の個人差はありますが細い人はバランスのよい筋肉をつけてメリハリ、太くなってしまった人が細くすることは多くのケースで可能です。
現に私のレッスンを受けている生徒さんで1ヵ月半でふくらはぎが3cm細くなった人、レッスンの帰りには姿勢が改善されてズボンが緩くなって帰っていく人などもいます。

その人にとって良い身体の使い方をできると本来の体型になっていきます。
脚が太くなる原因は様々で、体脂肪が増える以外にも考えられる原因は
・バレエで正しいフォームがとれず無理に力を入れすぎている
・お仕事で座りっぱなしまたは立ちっぱなし
・ストレッチやほぐしができていない
・筋力不足
などなど。。。

これらをけなすだけではなく、先生なら改善する方法を指導できるようになりたいものです。
大人になってからバレエを始めた人・ブランクが長い人と、キッズやジュニアは違います。