昔よりは減ってきたと思うのですがよくある質問。

『いつも爪先に体重を乗せて踵はすぐに上げられるようにしなさいと言われる』
『もっと重心を前にと言われる』

これ、何故広まっているのか未だにわかりません。実は私も子どもの頃はそう教わっていました。違うと知ったのは高校生くらいになって個人の教室を出てあちこちのバレエ団付属のスクールに、体験や回数券でレッスンを受けていたとき。

そしてパーソナルトレーナーの勉強をしていたときにハッキリとした理由を理解するのです。
人間の身体の仕組みとして、脚の裏のなかで分類すると踵に一番たくさん体重が乗るんです。
足首の真下は踵ですよね。そして足裏をよーく見てみてください。クッションになる組織が大きいのも踵。
バレエは特殊な動きが多いけれど股関節のターンアウトも股関節の可動域を広げるため、ルルヴェで足首を伸ばすところまで立つのは筋肉の負担が少なく見た目がきれい、全ての動きが解剖学的に理に敵っています。

バレエの『ア・テール』は踵にも体重を乗せてくださいね。いったん床に体重を下ろさないと跳ぶこともルルヴェもできませんから。
ちなみに踵を上げようとし続けてレッスンをしていたらどうなるか、かなりの高確率で怪我をします。ふくらはぎ痛、ふくらはぎの肉離れ、足首痛、足低痛、アキレス腱断裂など。
もう1つ、重心は前でも後ろでもなく、真ん中です。(足の真ん中ではないですよ~ それはまた今度書きますね)

正しく動けば身体を痛めることはありません。
健康にバレエを楽しみましょう😊