今日から夏休みの学校が多いのではないでしょうか?
うちの教室の生徒をバレエ団のサマースクールに誘おうとしたところ、更衣室で「塾の夏期講習大変そうあせる」という話。サマースクールの話はそっと飲み込みました(笑)


今回は中学受験とバレエの両立についてです。

受験と学校とレッスン、全てを平等にすることは難しいかもしれませんが、
「成績が振るわないから」
「時間に余裕がなくてかわいそう」
という理由でバレエをやめた生徒を
こどものときの同級生含め大勢見てきた立場から目
子どもが自分で「バレエはやりたくない!」とならない限りはやめさせないできただきたいです。

理由はいくつかあります。

11歳~12歳はバレエをやっていくうえで身体作りに非常に大事な時期です。この時期に数ヶ月以上休むと、将来バレエを仕事にしたくなったときに弊害がでるかもしれません。

子どもさんがバレエを好きでやめたくなかった場合、好きなことをやめさせてしまうと心の拠り所がなくなってしまいます。また、ずっと踊っていたのにレッスンをしなくなると運動不足による体調の変化もおきやすいです。

スケジュール管理も習い事のうちです。時間のやりくりをして、努力することで大人になったときの自己管理能力が身に付きます。

受験後にレッスンを再開しても、やめる前の状態に戻すには努力と時間が通常の数倍は必要です。また、その状態を先生が理解してくれるとは限りません。



私自身、小学6年生の春から受験が終わるまでレッスンを休みました。バレエをやめたくなったのが受験に間に合う時期だったので、それまでの家庭教師に加えて進学塾にほぼ毎日通っていました。ただ、すぐにレッスンに行きたくなり、ガマンの10ヶ月でした。ストレッチだけは続けていましたがレッスン再開からしばらくは1番ポジションでのプリエさえうまくできませんでした。
そして、先生は「なんで前にできたことができないの!」と怒り、レッスンは非常に辛いものになってしまいました。結果、そのお教室をやめて他のスタジオに移りました。
今 教えるときには、このできない感覚を知っていることが役にたっていますが、休まずに続けていたらダンサーへの道も考えたかもしれません。

私の経験から、受験が迫っているとしてもできるなら週1回はレッスンを続けさせてあげてください。