『Hey!』



と街中で見知らぬ男性から声をかけられた時にどういうリアクションが正解なのだろうか。



これは外見や年齢云々を抜きにして、ひよこよさんが前々から模索していることのひとつである。



日本ならほぼ100%ないが、海外なら起こりうる確率が跳ね上がる異性からの“Hey現象”。



きっと海外旅行先でご経験されたことがある方も多いはず。
アジア人が少ない国を歩いていると物珍しさからか遭遇率は高くなると思われる。




“Hey現象”のタイプは色々ある。


①服装や髪型などの外見を素直に褒めたい
②アジア人の物珍しさからのご挨拶
③自分の好みである
④ただのからかい



①のような積極性紳士はポーランドではあまり見かけない。

男性が複数人でいた場合は②、もしくは④の確率の方が高い。



外見どうこうという話ではないのだが、この“Hey現象”に遭遇した場合にひよこよさんはどういう態度で示したらいいのか答えが見つからないのだ。



海外では見知らぬ人でも素敵だと思ったら

『そのピアスええな!
どこの?』

と声をかけてくることは何ら不思議ではない。


素敵だと思ったから素敵だと言う、ただそれだけの話だ。


言われた方も褒められて嬉しくなるハードウォーミングな出来事なのである。



ひよこよさんも見知らぬ女性から身につけているアイテムを褒められた時には、

洗濯を干している時に思い出し、
掃除機をかけては思い出し、
歯を磨きながら思い出し…と3日3晩たっぷりと褒められたことを楽しむ。



ただ男性からは違う。


ひよこよさんの警戒壁、“マイフレンド注意報”とはまた違うものが“Hey現象”といえよう。




このHey現象、頻繁には起きない稀有な出来事だからこそ耐性がつかない。


ひよこよさんはHey現象に見舞われた時、以下の思考回路となる。


1)驚く
2)警戒モードに切り替える
3)Hey男性を見て、先程の①から④までのタイプのどれに当てはまるか思考を巡らせる


この3つの思考回路で2秒ほどかかる。



そしてどのタイプのHeyであるにしろ、
ひよこよさんは100%

『へ…へぇ…!へへ…』

にやけ顔で90度ほど腰を曲げた低姿勢でその場を去ってしまうのだ。


悪巧みの手伝いをした下働きが、駄賃を手のひらで受け取る時くらいに低姿勢であると言える。




先日、そんな駄賃受取り下働きひよこよさんが中央駅付近を歩いていた時のことである。



ハンチング帽をかぶった恰幅のいい初老男性が、目が合うや否やすれ違いさまひよこよさんに

『ちゅちゅちゅ!』

と唇を尖らせて鳴らしてきた。



ひよこよさんの思考回路は1)の驚きで止まった。



Hey抜きの“ちゅちゅちゅ現象”だ。



この時はすれ違っただけなので、その後駄賃受取り下働きが出てくることはなかったのだが
瞬時にどのような態度を取るのが正解だったのだろうか。



初老男性からの“ちゅちゅちゅ”を受け取った瞬間にひよこよさんもスピード感をもって

『ちゅちゅちゅ!』

とお返しに鳴らせばよかったのだろうか。






なんやそれ



Bluetoothキスか






いくつになっても何度経験しても正解が分からず、駄賃受取り下働きが毎回出てしまうひよこよさん。


気品気高い淑女にはまだ大分と程遠いのである。



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