ひよこよさんは肉より魚派である。
もちろん切り身のパックや冷凍ものもたくさんあるが、ひよこよさんは対面販売が好きなのだ。
今日のお目当てはサーモン。
フライにソテー何でもありだ。
よく見ると3種類ある。
右から
『サーモンフィレ A-RYM』
『サーモンフィレ E-RYM』
『サーモンフィレ D-RYM』
である。
AとEとDで値段が違う。
一体何の違いかすぐに聞けるのが対面の良いところだ。
その違いは
A-RYM →骨と皮あり
E-RYM →骨と皮なしの身のみ
D-RYM →骨なし皮あり
である。
ちゃんとそれぞれ手間賃代として10ズロチずつお値段が違う。
E-RYMとD-RYMが骨なしなのでお料理に使いやすいと思われる。
お次はこちら。
ロシアでもとにかくよく見かけた、干したんだか燻製したんだかの魚たち。
これらもスーパーには常備一族として鎮座していることが多い。
ひよこよさんはロシア駐在時代、この干したんだか燻製したんだかの魚には手を出さなかった。
特にウラジオストクは海に囲まれているために、この干したんだか燻製したんだかの魚がとても豊富であった。
ウラジオストク駐在時代、一度おじさんに
『魚が食べたいんや。』
と言って連れて行かれたのが、この干したんだか燻製したんだかの専門店である。
『こういう魚じゃなくて、生魚なんよ。』
と言ったら連れて行かれたのが、朝穫れ真冬歩道放置ワカサギであった。
しかしひよこよさんも歳を重ね、断然肉より魚派になった今となっては、
あのひん曲がり鮭ハラスが気になって仕方ないのだ。
本当はおじさんと買いに行っておすすめを聞きたい。
300gで14ズロチ(約550円)。
お店の人は
『パスタやサラダに入れたりするんやで。
塩っ気があるからビールにも合うんや。』
と言っていた。
とりあえずそのままほじくって食べる。
…これは…あれだ
セブンイレブンのあの良いお値段おにぎりの中身だ…!
高級路線おにぎりで、米の味で勝負しているが故に海苔がついていないセブンイレブンの…
『米が崩れるし、やっぱり海苔はほしいよな』
と思いながら食べるあの良いお値段おにぎりの…
良いお値段おにぎりの中身だ!
干したんだか燻製したんだかの鮭ハラスは塩気も強いが脂もあってしっとりしている。
『うっま…』
としば漬けを食べた山口美江くらい声が出た。
すべてほぐして冷凍しよう。
これであの良いお値段のおにぎりを作れる。
とんでもない逸材があったもんだ。
一緒に鮭ハラスをほじくりながらおじさんと話したい。
きっと熱々の紅茶が入った水筒を持ってきて、
黒パンと生の玉ねぎの厚切りスライスのみを乗せたお手製のオープンサンドにこの鮭ハラスを乗っけて
『脂が多くていけねぇ』
と言いながら食べるに違いない。
その生の玉ねぎの厚切りスライスがひよこよさんは苦手だが、それでも一緒に笑いながら食べるのだ。
おじさん
干したんだか燻製したんだかのこの魚、こんなに美味しかったんやね。
鮭ハラスをほぐしながら、世界平和を願うひよこよさんであった。
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