ランニングちょびっとアドバイス⑦ ~腕振りと僧帽筋~ | カッコイイおじいを目指すランBAKA院長のトレーニング診療日誌

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ウルトラランナー・トライアスリート院長の加齢と闘うドタバタ奮闘記

〈左・腕〉を前に振る時、〈右・脚〉も前に出る

そのとき当然、〈右・腕〉―〈左・脚〉が後ろへ行く…

 

『腕を振れば脚が出る』…と言われますが

それは何故か?

 

それが上手にできれば

もっと楽に・長く・速く走れるようになると思います。

(因みに、ルパン三世の走りはあまり速くなさそう…)

 

 

『腕を振れば脚が出る』理由は

〈左・肩関節〉―〈右・股関節〉の対角線を結んだラインと

〈右・肩関節〉―〈左・股関節〉の対角線を結んだラインが

交わる所に背骨の〈胸椎〉→〈腰椎〉への移行部があり

そこに支点ができるので

上半身と脚が、連動して動くようになるため。

 

〈腕振り―脚の動き〉が連動するには

背骨の律動が関わるのですが

それは別の機会にお話しするとして

今回は「どう腕を振るか」について。

 

その前に、身体の関節は単独で動くものは無く、全て連動して動きます。

プロ野球で投球フォームの肘の位置が

少し下がっただけで勝利数が変わるのはそのため。

 

  ☆肩関節:肩甲骨と上腕骨が作る関節

<左A:×腕を前側に巻き込む腕振り、・右B:〇ヒジは体側からあまり前に出ない>

 

上の写真Aは

×:腕を前側に巻き込んで、両手が胸の前で交差する

  ↓ それは…

×:肩甲骨が開いてしまい、肩が前に出ちゃうから

  ↓ 理由は…

①僧帽筋で、肩甲骨を背骨の方(後ろ)に引けない

②僧帽筋で、肩の上に耳を乗せられない(頭が前に出ちゃう)

  ↓ 結果として…

①背中が丸くカッコ悪い

②骨盤後傾するので速く走れない…となります。

 

写真Bは

〇:肘が体側(体の横)から、あまり前に出ない

  ↓ それは…

〇:僧帽筋が肩甲骨を後ろに引いて、背骨に近い位置にあるから

  ↓ そうすると…

①骨盤が前傾するので、脚が前に出る

②骨盤が前傾するので、股関節で脚が大きく後ろへ動く

③心肺系の負担が減り、呼吸が楽になる

④カッコ良く、速く走れるようになる

 

『腕を振れば脚が出る』には

「肘をしっかり後ろに引く」事が必要で

そのためには

「僧帽筋で肩甲骨を後ろに引けるか」が勝負。

 

            <僧帽筋:肩甲骨~後頭骨に付いてる大きな菱形の筋肉>

 

☆という訳で、上手な腕の振り方は

①僧帽筋で、<右・肩―後頭部―左・肩>の3点を引く→背中が伸びる

②<上腕(二の腕)の内側>―<背中の外側(脇の下)>をこするように肘を引く

③肩甲骨の下側(下角)を引きはがすイメージで肘を引く

④前方で、肘は体側よりあまり前に出ない

 

   < 氷川神社の参道に『ジョグ禁止』の看板が出たため、脇の道路を走ります(-_-) >

 

さて、ルパン三世が速く走れなさそうな理由は…

彼は、腕を前に大きく振り過ぎるようで

カッコいいけど、1歩に時間がかかり過ぎちゃう。

 

 <腕振り時間=1歩の時間>

 

・大きく前に振る→後ろ~前までの距離が長い→1歩の時間がかかるので

「ターン・ターン・ターン…」という伸びたピッチになる。

 

・肘を体側で止める:後ろ~前までの距離が短い→1歩の時間が短いので

「タッ・タッ・タッ…」と速いピッチになる。

 

速くゴールしてビールを飲むためには、正しい腕振りは必須。

 

サボり屋の僧帽筋を使いこなすのはなかなか難しいけど

是非、頑張って身に付ける事をオススメします。

 

【先週のトレーニング】

 6/01(月):休 み

   02(火):休 み

   03(水):ラ ン・10,0㎞/1時間02分02

   04(木):ラ ン・10,1㎞/1時間02分39

   05(金):休 み

   06(土):ウエイトトレーニング(ジムが再開したので2ヶ月ぶり) 

   07(日):バイク(ローラー台)・48,2㎞/90分:平均32,2㎞/h:瞬間最高71,2㎞

 

 

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                        【腰痛・膝痛 さいたま市北区 ふく山接骨院、福山眞弘】