〈左・腕〉を前に振る時、〈右・脚〉も前に出る
そのとき当然、〈右・腕〉―〈左・脚〉が後ろへ行く…
『腕を振れば脚が出る』…と言われますが
それは何故か?
それが上手にできれば
もっと楽に・長く・速く走れるようになると思います。
(因みに、ルパン三世の走りはあまり速くなさそう…)
『腕を振れば脚が出る』理由は
〈左・肩関節〉―〈右・股関節〉の対角線を結んだラインと
〈右・肩関節〉―〈左・股関節〉の対角線を結んだラインが
交わる所に背骨の〈胸椎〉→〈腰椎〉への移行部があり
そこに支点ができるので
上半身と脚が、連動して動くようになるため。
〈腕振り―脚の動き〉が連動するには
背骨の律動が関わるのですが
それは別の機会にお話しするとして
今回は「どう腕を振るか」について。
その前に、身体の関節は単独で動くものは無く、全て連動して動きます。
プロ野球で投球フォームの肘の位置が
少し下がっただけで勝利数が変わるのはそのため。
☆肩関節:肩甲骨と上腕骨が作る関節
<左A:×腕を前側に巻き込む腕振り、・右B:〇ヒジは体側からあまり前に出ない>
上の写真Aは
×:腕を前側に巻き込んで、両手が胸の前で交差する
↓ それは…
×:肩甲骨が開いてしまい、肩が前に出ちゃうから
↓ 理由は…
①僧帽筋で、肩甲骨を背骨の方(後ろ)に引けない
②僧帽筋で、肩の上に耳を乗せられない(頭が前に出ちゃう)
↓ 結果として…
①背中が丸くカッコ悪い
②骨盤後傾するので速く走れない…となります。
写真Bは
〇:肘が体側(体の横)から、あまり前に出ない
↓ それは…
〇:僧帽筋が肩甲骨を後ろに引いて、背骨に近い位置にあるから
↓ そうすると…
①骨盤が前傾するので、脚が前に出る
②骨盤が前傾するので、股関節で脚が大きく後ろへ動く
③心肺系の負担が減り、呼吸が楽になる
④カッコ良く、速く走れるようになる
『腕を振れば脚が出る』には
「肘をしっかり後ろに引く」事が必要で
そのためには
「僧帽筋で肩甲骨を後ろに引けるか」が勝負。
<僧帽筋:肩甲骨~後頭骨に付いてる大きな菱形の筋肉>
☆という訳で、上手な腕の振り方は
①僧帽筋で、<右・肩―後頭部―左・肩>の3点を引く→背中が伸びる
②<上腕(二の腕)の内側>―<背中の外側(脇の下)>をこするように肘を引く
③肩甲骨の下側(下角)を引きはがすイメージで肘を引く
④前方で、肘は体側よりあまり前に出ない
< 氷川神社の参道に『ジョグ禁止』の看板が出たため、脇の道路を走ります(-_-) >
さて、ルパン三世が速く走れなさそうな理由は…
彼は、腕を前に大きく振り過ぎるようで
カッコいいけど、1歩に時間がかかり過ぎちゃう。
<腕振り時間=1歩の時間>
・大きく前に振る→後ろ~前までの距離が長い→1歩の時間がかかるので
「ターン・ターン・ターン…」という伸びたピッチになる。
・肘を体側で止める:後ろ~前までの距離が短い→1歩の時間が短いので
「タッ・タッ・タッ…」と速いピッチになる。
速くゴールしてビールを飲むためには、正しい腕振りは必須。
サボり屋の僧帽筋を使いこなすのはなかなか難しいけど
是非、頑張って身に付ける事をオススメします。
【先週のトレーニング】
6/01(月):休 み
02(火):休 み
03(水):ラ ン・10,0㎞/1時間02分02
04(木):ラ ン・10,1㎞/1時間02分39
05(金):休 み
06(土):ウエイトトレーニング(ジムが再開したので2ヶ月ぶり)
07(日):バイク(ローラー台)・48,2㎞/90分:平均32,2㎞/h:瞬間最高71,2㎞
【腰痛・膝痛 さいたま市北区 ふく山接骨院、福山眞弘】