人生初のDNF | カッコイイおじいを目指すランBAKA院長のトレーニング診療日誌

カッコイイおじいを目指すランBAKA院長のトレーニング診療日誌

ウルトラランナー・トライアスリート院長の加齢と闘うドタバタ奮闘記

      DNF : Do not finish 「ゴールせず」という意味

まったく歯が立たず涙の惨敗…  さあ、言い訳の始まり始まり

 

5/19~20(土・日)『彩の国トレニックワールド100マイル(162キロ/35時間制限)』を走りました。

コースは「北ルート・51キロ」+「南ルート1周目・55,3キロ」」+「南ルート2周目・55,7キロ(少し違うコース)」。

合計162キロを35時間で走るルールで、これは非常に厳しい制限時間。

一昨年の第1回大会は完走者0人/0%。、昨年は完走者は16人/9%、という超難関レース。

 

            サハラマラソンで一緒に走ったハシモトさん。63歳のチャレンジ

 

私の予定は ① 『北ルート/51,0㎞ 』を     8時間30分 (時速6,0キロ)

         ② 『南ルート1周目/55,3㎞』を  12時間00分 (時速4,6キロ)

         ③ 『南ルート2周目/55,7㎞』を  14時間30分 (時速3,9キロ)     合計35時間 

 

で、「まぁ、なんとかなるだろう。」と考えていたのが、「甘かった」よりもあまりにも厳し過ぎた。

今回「北ルート+南1周目・106,3キロ」を、20時間30分で行ければ完走が見えます。

 

ところがどっこい『北ルート/51,0㎞』の約半分、『堂平山/28,7㎞』を4時間30分の予定が、5時間18分!

これでは北ルートに10時間かかっちゃう計算。  完走はムリかも…

 

しかし幸い北ルート後半は、下り基調で走れる林道が多かったため、タイムを稼いで8時間57分で終了。

予定より27分オーバーするも、北ルート9時間ならまだ完走見込みあり。

ところが、北ルート終わり頃には疲労で、もう脚がない状態…

 

スタートから常に「飛ばさないと間に合わない、飛ばせば後半脚がなくなる」と、迷い続ける。

それでも、「今、飛ばして余裕作っとかないと後が大変。後の事は後で考えよう」と、下りを飛ばした結果

後半の『堂平山/28,7㎞』過ぎ辺りから足が上がらない。

 

     『登りの脚は下りで無くす』

 

下りのスピードアップによる着地衝撃は疲労になり、登りの速度が遅くなる、と全体タイムが落ちる。

下りを2分減らすより、登りを10分減らした方がタイムがいいため。

止む無くここから脚を残す作戦に変更し、気は焦っても下りで前走者を追わずマイペースを維持。

 

         『川の道』520キロ完走したウスイさん。いっぱいサポートしてもらいました。

 

なんとか転ばず『北ルート/51,0㎞』を8時間57分で、中継点・ゴール地点の『ニューサンピア』到着。

しかし、ここで補給食入れ替え・ヘッドライト装備と、カレーを食べたため26分費やしてしまう。 

(本当は心が行きたくなかった…)

 

26分のロスは大きく、『南ルート1周目/55,3㎞』を 11時間30分で行かなければならない計算。

さて、『南ルート』へスタートすると、ウソのように脚が軽く疲労なく走れる。

カレーとコーラ他を大量に飲んだため、血糖値が上がり脳が疲労を軽くしたため、と思います。

これなら完走できる!

 

南ルートの中間点『竹寺/25,6㎞(76,6K地点)』で5時間39分、これで行けば12時間で1周目が終われる。

竹寺で夜10時、寒いのでアームウォーマーを着ける。

ここから、メチャクチャ滑る白い土の厄介な下りコースが始まり、ペースが落ちる。

 

そして問題の『天覚山』の下り、メチャクチャ滑る白い土で後ろに転倒、右手を着いた時右肩を捻る。

右肩関節は、2012年「腱板断裂」の再建手術を受けており、今回の強い痛みで一瞬「再断裂」を疑う。

 

恐る恐る上げてみると、痛いながら上がるので再断裂はなし。

自分で関節面圧で合わせてから確かめると、軽くなら振れ、登りで腿が押せるので走り出す。

しかし、怖さのためバランスが取りにくく、リズミカル・スピーディーに下れなくなる。

 

そして『吾那神社/36,3㎞』(87,3㎞地点)を午前0時53分通過。

1周目の残り19キロ。  え! 時速5キロで4時間かかる…

ユガテを過ぎると、岩場・木の根の急登・急下りが繰り返す難コースの連続。

登り下りとも危なくて、とても走れる路面ではなく大幅にスピード低下。  時が過ぎていく…

 

スタート・ゴールでもある第1関門『ニューサンピア/106,0㎞』に、20時間(午前3時)に戻る予定なのに

関門制限の22時間(午前5時)に戻るのもギリギリかと、焦り始めた頃東の空が白んでくる。

『桂木観音/46,8㎞』(97,8㎞地点)を午前3時51分通過。

残り8,2㎞を1時間09分で走るのは不可能、ここで完走を断念。

 

               真っ赤な朝日を浴びて山全体が赤く染まります。

 

美しい朝の快適なトレイルをゆっくり走りながら、もう走らなくていいんだとホッとしている自分を知る。

最後の山『大高取山』を下りながら、言い訳を考える。

考えてもここに書いた通り、ただ力不足なだけ…

 

ロードに降りてから中継点の『ニューサンピア』までは、他の選手と話しながら歩く。

22時間40分59秒、『ニューサンピア/106,0㎞』に到着、南ルート2周目スタートできず終了。

 

  <100マイル> 出走191人 / 完走37人 / 完走率19,4% (私の106キロ終了順位71位) 

 

       走歴31年で初めて、ゴールできないDNF・リタイアを経験する事となりました。

             「私リタイアしないので」って言えなくなっちゃった。

 

車で帰りながら「まぁ、このレースじゃ仕方ないかも…」と、なぜかサッパリしている気分。

それでも帰宅したら、『ランナーズ誌』の『全日本マラソンランキング(年齢別のフルマラソンの順位)』

の<58歳・男性部門 : 92位/3時間16分17秒・勝田マラソン>の結果が届いていました。

 

しばらくは、傷めた右肩関節とレースで疲労した心を充電・修復します。

それからは今年の最大レース『トルデジアン』(9月・イタリア・330キロ/150時間)に向けてスタートです。

 

                     このゴールをくぐりたかった…

 

〖先週のトレーニング〗

05/134(月):ラ ン:10,0km/59分

  15(火):ラ ン:8,1km/47分

  16(水):休 み 

  17(木):休 み

  18(金):休 み

  19(土):)『彩の国トレニックワールド100マイル(162キロ/35時間制限)』

  20(日):    22時間40分59秒/106,0㎞でDNF

 

 

 

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