「この清い間を汚した!」
と言い終わらない内に島の駐在さんが奥様と飛んできて下さいました。
「どうされた?」
「今非常ボタンがね誰も触れられない場所に立っていたのに鳴りましてね。」
「後で確認します。」奥様は凛々しく優しい印象を与えるお人でした。
「おう、坊主!坊さんになりに来たか?」
「良くも悪くもない僕未だ3歳ですよ皆さん!どうしてアミさんと名付けたかも意味不明なうちに坊主なら未だしも牢屋へ放り込もうと為さるか聞いておくんなせえ!」
「笑」( ^∀^)
「そうか、坊主なら良かったと?」
「んーでも未だ僕幼稚園も迎えてないのですよ。何でそんなに大袈裟するの。悲しくなってきます。」
「あの方は何ておっしゃるの?」
「あ、苑長さん。お名前何ですか?」
「もとは小早川だったんですが小林と申します。下は良質の良と名付けられております。」
「誰がアミじゃあるまいし名を名乗れと言った。ワシはこの子に坊主になれとか何とか言ったのかを尋ねたのじゃ。しらぬまに大昔の侍用心棒様みたいなしゃべり口調になってきたでねぇか。」
「わたくしそのような話し方の筋の土地から参りまして、そのう、よくやり口が分からぬままに…。」
「僕の名前は勇敢な勇者と書くの…」
兄三男が口ごもって言ったのを見て
「急に言語障害が出たなあ。」「ゆっくりしましょうね。」
と駐在さん御夫婦共に優しくお声かけを為さったのですが
「タワケ~!」と叫び声を鳴り響かせたのでした。首の座らぬ私がです。
同姓同名は多々あります。
お見守り戴きたいと思うと同時に、間違いは一体何であろうかと、可笑しい話と区別しながら生きたいと思っている私です。
