1歳11ヶ月のグレーな娘・律を育てています。
一歳半健診で引っかかり「2歳まで様子見」、3ヶ月後の発達相談で「集団生活が始まるまで様子見」と言われています。
詳しくはこちらをお読みください。
様子見が続いている娘は、今後診断されるかどうかは分かりませんが、発達障害の傾向があると思っています
そして、親の私も診断こそされていないものの、発達障害に当てはまる特徴がたくさんあります
でも、私の小さい頃と娘の今の様子は全然違います
活発で、常に小走りで、色んな人や物に興味を持って積極的に関わろうとする娘に対して、
大人しく、周りからはボーッとして見え、自分の世界に入り込みがちだった私。
一言で「発達障害の傾向」と言っても、真逆の性格だと思います
そんな娘に対して私が尊敬している所は、
「人の感情に興味を持って反応を示せる所」です
娘は、楽しそうに遊んでいる子どもがいたら近付いて自分も加わろうとしたり、喜んでいる親子がいたら一緒に万歳したり、楽しい感情を共有しようとする所があります
反対に、泣いている子どもや怒っている子どもには少し距離を取って、遠くからじっと見ていることもあります
人との距離感はまだ分からない部分もありますが、周りの人に興味を持ってよく見ているんだなと感心させられます
対する私は、周りの人や物に無関心になりがちな子どもでした
そもそも、自分の世界に入ると周りが見えなくなってしまう性質があることはもちろん、それ以外にも理由はありました!
周りの人が楽しそうだったり、悲しそうだったり、気付いて興味を持つことはあっても、どのように話しかけたら良いのか分からず、結果何もしないことが多かったのです
楽しそうでも「入れて」が言えない、誰かが泣いていても「大丈夫?」が言えない、そんな子どもでした。
子どもながらに「私が話しかけて変な奴と思われたら嫌だな」みたいな感情もあり、余計話しかけることができませんでした
親や先生からは「ボーッとした所がある」と言われていた私ですが、頭の中はフル回転して色んなことを考えていることもあり、損な子どもだったなぁと思っています
けっこう長い間そんな調子の私でしたが、サークルやバイト等、高度なコミュニケーション能力が問われる環境の中で「これではマズイ」と少しずつ実感し、自ら行動を変えるようになりました
教員になってからは、自分の気持ちよりも「こうした方がいいかも」という行動を積極的に取るようになりました。
自分に関係のない状況でも、何か困っている雰囲気があればとりあえず「大丈夫ですか?」と声をかける。
後輩の教員と一緒に仕事をする時は、「頑張ってるよね!無理してない?」と、全然無理してなさそうでもとりあえず聞く。
最初は上辺だけの行動でしたが、段々本当に気になるようになってきました
健常の人たちが生まれて数年で身につける感覚を、20年かけてようやく身に付けたようです
娘は発達障害の傾向がありつつも、周りの人の感情が気になる感覚は持ち合わせているようで、感心しています
これからも色んな人と出会って色んな感情に触れて、娘自身も感情豊かな素敵な人に育ってほしいなと思います