Neurodiversityということ。
妊娠中に書いたこちらの記事。Inclusive Design / Accessibilityについての勉強は続けています。
パンデミックのせいで色々と計画が遅れていますが、忘れたわけではありません。
Furlough中にセミナーに出たりと、ちょこちょこ勉強は続けていました。
私はアーキテクトなので、バリアフリー(Wheelchair Accessibility)が、常日頃直面する問題なのですが、
勉強を進めていく中、Inclusive Designというのは身体障害だけじゃなく、性別の違いだとか、宗教だとか、もっとひろーーーい意味の問題であること。建築的に解決できる問題は、バリアフリーだけじゃないということ。
その中に、Neurodiversity (日本語でもニューロダイバーシティーというらしい)というものがありまして、
簡単にいうと、感覚が少し違う人たちのこと。
さて、ロックダウン明け直後に一瞬ロンドンで増えた、こちら。
アートな横断歩道。
これですね、なかなか楽しいんですが、視覚や感覚が人と違う人には大問題なんです。
横断歩道が、白のシマシマなのには、ちゃんと意味があるんですよ。
視覚障害って、盲目の人だけではなくて、視力が極端に弱い人たちも含まれます。
なので、従来の白とコンクリートのシマシマですと、コントラストが強くてわかりやすいのです。
あとは、感覚に問題を抱える人たち。代表的な例が自閉症。
イレギュラーなものに抵抗を覚えることもあるし、パニックになる場合も。
そして、うちの息子みたいなADHDで集中力に問題がある場合。
こういう楽しいものを見ると、そっちに意識が行って、道路を渡れません。
診断が降りる直前の週末に、我が家はバービカンのエキシビションに行っていたのですが、
駅前が、イーリー・キシモトの素敵な横断歩道デザインになっているのですが、うちの息子、渡れませんでした。
渡ろうとするんだけど、足元が気になって、ゆっくりとしか先に進めません
慌てて戻って、手を引っ張らないと、信号が変わるまでに渡れませんでした。
これを見て、「うーん、やっぱり。。。」と最後の覚悟ができた私でした
イレギュラーな足元に気を取られて、「信号が変わる前に渡り切る」という優先事項を忘れてしまうんですよね。
Neurodiversityというものが身近になった瞬間。
私がこれから勉強を進めて、資格を取って、仕事をすることは、巡り巡って息子のためになるかもしれないと、気合を入れ直しました!頑張るぞー!
ちなみに、方々からの反対にあって、こういった横断歩道はもう辞めたようです。
まだ一部残っているみたいですけどね。バービカンとか。。。