生まれました!② | HiyOkO dAys

生まれました!②

前回の続きです。

麻酔の先生が、手の甲に小さいカニューレを挿管したのですが、それが痛い!!最初だけかと思ったんだけど、ちょっと経っても痛い!しかも入れたところじゃなくて、そこから少し離れた部分が痛い。
「え、血管大丈夫?」って不安になる私。
シアター(手術室)に運ばれる時に、執刀医の先生が声をかけてくれたのだけど、半泣きになって「手が痛いんです〜(泣)」と訴えると、「見た所大丈夫そうだけど、確認させますね」と言ってくれる。

シアターに入って、さっきの麻酔の先生が確認してくれたけど、大丈夫だとしか言われず...
あまりの痛がりように、旦那が他の場所に入れ替えたらどうかと提案すると、他の場所に入れてまた痛くてもどうしようもないし、これは退院するまで入れておかないとならないものだから、と現状維持を説得される。

ここに部分麻酔をしてみようとか、
点滴の量を変えてみましょうとか、
ある程度は対応してくれたんだけど、
耳鳴りがしたり、水中にいるみたいな変な音の聞こえ方になったりしただけで、痛みに変化なし...

そんな中、背中に麻酔も入れられ(こっちは全然痛くなかった)、
手術の準備が着々と整っていく中、ミッドワイフが赤ちゃんが生まれた時の対応を色々聞いてくるのだけど、耳はうまく聞こえなくなっているし、痛くて朦朧としてくるしで、何が何だかわからず。
ビタミンKって単語を辛うじて拾ったので、必死に頷いた気がする。


その後、余りに私が痛がるので、カニューレは差し替えましたが、新しい部分は大丈夫なのに、最初の部分はずっと痛んでいて、ヒーヒー泣き続けました。
背中の麻酔をしてくれた先生(手の人とは別)が、私の術中管理をしてくれていたのだけど(たぶん)、コールドスプレーをかけてくれると少し和らぐ事がわかって、時々スプレーをしてくれて、
寒いからなのか痛いからなのか、カニューレの入ったその左手だけが、ずっとガクガクと震えていました。

少ししてから、下半身の麻酔が効いてきて、チェックをされたのだけど、胸の近くの辺りに一か所、麻酔が効いていないスポットがあり...
いや、本当にその一点だけで、周辺は全然何も感じなくて。
そこは結構冷静に、「あ、そこだけ痛いのわかります真顔」って、案外ちゃんと対応していた(笑)。だって重要だしねぇ。。。


でもその後、手の痛みと、そのスポットのせいでどんどんパニックになっていく私。
(そもそも痛過ぎて、頭は正常に動いていない)

すると、「全身麻酔に切り替えますか?」と。

は?!
帝王切開って、全身麻酔できるの?!
(聞いた事ない)

でも、とにかく痛みでまともに考えられないんで、何も答えられず。

執刀医の先生が、実際に切る場所からは遠いから、様子を見て、ダメなようなら切り替えましょう、と提案されて、私も何となく同意。
っていうか、今考えると、開腹後に痛かったらどうすんのって話ですけど...
まぁ大丈夫だろうって確信はあったんだろうと思いますが。



そして遂に始まりました。(実はこの辺余り覚えていない)
うちの旦那と麻酔の先生が和やかに世間話をしていて、少し気もそれて、少しすると、元気な産声が!!!!


実は私、息子の時の産声の記憶がないんです。
旦那曰く、結構小さかったらしいですけど。



今回がシアターに響き渡るような元気な声で、そこにいた人たち、みんなの空気がパッと変わったのを感じました。
やっぱり赤ちゃんを取り出す時って、少し緊張が走るんでしょうか。産声をあげなかったら、そっちの処置もしなきゃならないし。


ドクターからミッドワイフに渡された時に姿が見えたのですが、やっぱり息子の時とは違って、とても血色が良かったです。
(息子の時は紫っぽくなっていて、たぶん酸欠状態だったんだと思う)

手が痛いのも忘れて、処置が終わるのを今か今かと待って、やっと Skin to Skinで私の胸の辺りに置いてくれたのですが、そこでピタッと泣き止んでくれて、何だかジーンとしました。

そのまま、処置は続いて、何をされているのかは当然全くわからないんだけど、
ハッキリ覚えているのは、「ちょっと痛いかもよ」と言われてされた何かが、本当に痛かった!(本当にあれ何してたんだろう...)

その後はまたリカバリー室に戻り、別のナースがお世話してくれたんだけど、「手に気をつけてあげて」と麻酔の先生がちゃんと伝えてくれていました。
退院まで外せないと言われてたカニューレは、なるべく早く外せるようにしますね、と言ってくれて一安心。

ちなみに、あんなに手が痛かった原因は、点滴が合わなかったんじゃないかと言われました... ググってみたら血管痛とかいうらしくて、よくわかんないですが...

後で思い返してみれば、
手がとにかく痛くて、手術の怖さとかなかったです滝汗
(初めての手術だったもので...)

友達に聞いた中では、手術が怖くて始まる瞬間から泣き来だしたって子もいたので、私もそうなるかも?とか思ってたんですが、なんかそれどころじゃなかったっていう笑い泣き
そんな帝王切開体験でした。
うーん、変な話。

術後の入院中も、実は色々ありまして、それも記録しておこうかと思います。
まだ続きます〜。