実車のスポーツカーのホイールベースとFトレッドの関係を考察してみたら、ミニッツレーサーにも通じる面白い事があるとわかりました。
ホイールベースとトレッドの関係式からスポーツカーには、ある一定の法則があると言うことです。
例えば、最近の国産スポーツカーとして、トヨタのGRスープラをあげると、諸元情報は以下の通り。
・ホイールベース:2470mm
・トレッド:F1594/R1589mm
この数値に対して、次の計算式を用いると、
2470÷1594(Fトレッド)=1.55
という比率が計算されます。
小さい数値ほど、回頭性が高い(安定方向)と言われており、1.55はスポーツカーの黄金比とも言われているようです。
外車を例にすると、
・ポルシェ911は1.54
・メルセデスベンツSLCは1.56
・フェラーリ488GTB:1.58
どれも、スーパースポーツカーですね。
一方で、気になるミニッツレーサーのホイルベースとFトレッドの関係では、0オフセットホイールの場合、
▫️ナローツーリングクラス
・Fトレッド: 59.5mm(0オフセットホイール)
・ホイールベースL: 94mm(L)
94÷59.5=1.58
▫️ワイドツーリングクラス
・Fトレッド: 61.5mm (0オフセットホイール)
・ホイールベース: 98mm(LL)
98÷61.5=1.59
▫️オープンクラス
・Fトレッド: 61.5mm (0オフセットホイール)
・ホイールベース: 102mm(3L)
※ザウバーC9やMAZDA787B
102÷61.5=1.65
このことから以下の表に当てはめてみると適切なFホイールオフセットが分かる。太文字が1.55の近似値。
ホイールベースに対してFトレッドを除算すると、1.55を基準とした場合、数値が大きい方がより曲がり(クイック)、小さい方が安定方向(マイルド)と考えられる。
以上の事から、もちろん他のセッティング要素はあるものの、セッティングをする上で、Fホイールのオフセットを変化させる事により、基本的な走り方の方向性を数値で考えることが出来ると分かった。
謝辞: TKなるほどミニッツ大学TK教授による助言あり🙇♂️