こんにちは、キキです。
心理学者ランキングも折り返しです。
50 ヴォルフガング・ケーラー Wolfgang Köhler
ドイツの心理学者。エストニア生まれ。1909年にコフカ とともにフランクフルト・アカデミーにおいてマックス・ヴェルトハイマーとともに近くに関する実験に携わった。1913年にテネリフェ島の類人猿研究所の所長に就任。その後、戦争の影響でアメリカに亡命。アメリカのいくつもの大学の教壇に立ち、1959年にはアメリカの心理学協会の会長に就任した。
ケーラーはゲシュタルト心理学の成立に大きく貢献しており、洞察学習について有名です。
彼の実験においてチンパンジーは手の届かないところにあるバナナを棒や紐などその場にある道具を使って取ることに成功しました。
この時チンパンジーは試行錯誤をするわけでなく洞察(ひらめき)でバナナをとることを成功していました。
ここからケーラーは課題解決には、全体の様子を見てとれる状況が必要である(洞察学習)と考えました。
49 ジョン・ボウルビー John Bowlby
イギリスの心理学者・精神科医。乳幼児や子ザルの行動の観察を通して、愛着理論を提唱した。
愛着理論とは、乳幼児が、不安や不快などストレスを感じている状況で、自分の親など周囲の養育者に対して泣いて訴える、あるいは接触を求めて甘えるなどして、親密なきずなを形成しようとする愛着行動に関する理論です。
ボルヴィは6人きょうだいの4番目として生まれ、最初は祖母に育てられ、7歳には全寮制の学校に入っています。これらの経験が彼の理論提唱に大きく関わっていると考えられますね。また、メラニー・クラインとアンナ・フロイトの影響も大きく受けています。
様々な機関で研究したり、臨床についたり、WHOから研究の依頼を受けたりと活躍していました。
48 リーJ・クロンバック Lee J. Cronbach
アメリカの心理学者。教育心理学において、測定理論、プログラム評価、および指導の3つの主要分野の研究に大きく寄与した。
適性処遇交互作用を提唱。難しい言葉ですが、ようは「どんな子どもでもぴったりの王道の教育法は無い。ちゃんと子どもに合わせましょう。」ということです。
よく耳にするのがクロンバックのα信頼係数ですね。以下の論文でチェックをしておきましょう。大学院入試でも出るかもしれません。
岡田謙介2015心理学と心理測定における信頼性について
47 アーサー・R・ジェンセン Arthur R. Jensen
アメリカの心理学者。彼は学習における個人差、特に文化、発達、および知性と学習に対する遺伝学の影響に焦点を合わせ研究を行いました。また、MPIといえばアイゼンクですが、彼はオリジナルに虚偽尺度(Lスケール)をつけて改良しました。
46 スタンレー・ミルグラム Stanley Milgram
アメリカの社会心理学者。ニューヨーク市でユダヤ人の一家に生まれる。大学では政治科学を専攻していたが、ゴールトン・オロポートの下で、心理学の博士号を取得。ソロモン・アッシュと同調性の研究にたずさわった後、服従の実験(アイヒマン実験)を行った。
服従の実験の結果から、権威に命令されれば、善人でも残酷なことをしてしまう可能性があることを提唱しました。
また、この実験では参加協力者に対する倫理的配慮の点で大きく問題視されました。
心理学の理論提唱者とその生い立ちや時代背景を知ると勉強が楽しくなりますね。
興味がある方はぜひ参考文献を読んで心理学の森(沼?)に入ってください。
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