2021年ほけんの窓口以来3年ぶり、通算3勝目を横綱相撲(受けて最後に寄切)で決めた大里桃子。
強かった。16番の下り5mを決めたバーディは圧巻だった。これがトドメになったのは間違いないが、10番の炎のパー・セーブがこの後のバックナインの運命を決めたといっていい。
優勝スピーチは、そんなに……と思うくらい言葉に詰まった。多くの人に感謝を述べたなかで、今回一緒に戦った島中大輔キャディへの言葉が印象に残った。
「島中さんがたくさん笑わせてくれてリラックスできた」
優勝を目前にした18番の第2打。大里、これを池に入れてしまうのではないか、と嫌な予感がしていたのだが、見事に2オン1.5mにピタリ。ここから2つで優勝、今日の大里には難しいことではなかった。
最終日はスタートから、誰も飛び出さないひりつく展開が続いていた。百戦錬磨のキャディは大里が一番チカラを出せる方法を知っていたのだろう。
あるプロキャディの方に、「(私の好きな選手に)あなたが付いてくれる時は成績がいい気がするので、これからもずっとお願いしますよ」と不躾なことを言ったことがある。
その方は「いえいえ、私にそんなチカラはありません。ただただ邪魔にならないように、選手にがんばってもらうだけです」と謙遜して答えてくれた。
キャディから選手へ、いろいろなアプローチの形があるのだなと思った。
もちろん今日の大里の優勝は本人の積み重ねた努力の賜物であることは間違いない。さらに、そこにちょっとした運や縁などが味方したのだろう。
大里桃子。通算3勝目おめでとう。快勝でした。
あの「上がり3ホール連続バーディ」を次の試合に繋げないわけがない。
次週ニチレイは間違いなく連覇となるだろう。(絶対だ)
最後に菊地絵理香選手。3バーディ・4ボギー・1ダボの60位。しぶとく3ptをゲット。この積み重ねが最後に利いてくるのです。4日間おつかれさまでした。
どこ探しても最終日の写真が落ちてないので昔のかわいいの貼っておく
内田ことこ、最終日も崩れず。良い経験になったね。
今大会優勝者と2位の選手、さらにMR3位までの選手にAIG女子オープンへの出場権が与えられるのだが、今大会2位でありMR2位の山下が、すでに昨季女王の資格で出場が決まっていたため、それぞれ権利者が繰り下がった。
分かりづらいので以下に表記。
・山下美夢有(昨季MR1位)
・大里桃子(サントリー優勝)
・吉本ひかる(サントリー3位タイ・繰り上がり)
・竹田麗央(MR1位)
・小祝さくら(MR3位)
・岩井千怜(MR4位・繰り上がり)
※サントリー3位タイで吉本と並んだ内田ことこだったがMR上位の吉本に譲ることになった。
その他、米ツアーにいる笹生優花、古江彩佳、畑岡奈紗、渋野日向子が参戦。
※大里の18番レビュー、パー5の文章になっていたので、月曜に訂正