「きょうは食べ放題・飲み放題、15番ホールのTally'sは選手と並んでコーヒー飲めます。全メニューを制覇するには1日じゃ足りませんよ」
昨年のアース・モンダミンカップ、現地にいるあの敏腕デスクからこんなLINEが届いた。その後も何を食べたとか、これから何を食べようと並んでますだの、ちょくちょく届くお知らせにメラメラきた私は決意した。
「来年はぜったい現地に行ってやる」
そんな思いを胸に秘めたまま今季6月を迎え、アースが近づいてきた。
よくよく考えてみると、賞金も他の大会の3倍なら入場料も3倍。ポール・マッカートニーのコンサートか?ってな金額だ。食べ放題ったって、この金額を回収できるほど食べれないし、アルコールは別料金だって言うじゃない。
やっぱダメだ。ただでさえ6月はニチレイ、資生堂とマストゴーな大会がある。たいへん残念だが今年も配信で……と諦めかけたところ、あの敏腕Dから連絡が。
「前日の公開練習いきませんか。そこでインタビューもしちゃいましょうよ」
おぅ!?
「仕事扱いで入れる?」
「そうです」
「食べ放題やっている?」
「もちのロンです」
しゃー! 行く!
そんなわけで人のお金で食べ放題・飲み放題フェア(アルコールは除く)に行けることになりました。
一日中太陽の下で動き回って、夕方にインタビューという、果たして今の私の体力でこなせるのか分からない、重い責任を背負うのと引き換えになりますが、やれるだけやってやろうかと。そして食べられるだけ食べてやろうかと。
しかもこのアースは、我らが絵理香選手の得意な大会。最終日最終組だったら日曜もスクランブル参戦のつもりだ。
昨年ホールアウト時の充実の表情。18番ジエと明愛がボギってくれたらプレーオフだったのに
ホールアウト後パタ練の絵理香選手。それはジエがパーで上がったと知らされるまで続いた
結局、大会は雨に付きまとわれ、予備日で決着となった。優勝は小祝さくら。絵理香先輩は残念ながら予選落ち。
私はというと、ステーキ丼2杯、汁なし担々麺2杯、カツカレー、ビザ、スポーツドリンク6本という成績だった。
渡邉彩香プロとお話ができたのはうれしかった。それ以上にうれしかったのは、いつもの観戦時より近い距離で絵理香先輩のパッティング練習を見ていられたことだ。