今週のヨネックスが14戦目ということは、すでに全日程の3分の1以上が経過してしまったことになる。
先週のリゾートトラストまでの序盤戦、複数回優勝者と初優勝者が昨季より多いなというイメージだが、いや待て。イメージのみで語るとよくないぞ、と過去の経験から反省した私は、しっかりデータと向き合ってみた。
[2024年リゾトラまで]
竹田麗央 3勝
岩井千怜 2勝
鈴木 愛 2勝
初優勝 5人(臼井、阿部、竹田、天本、リ)
[2023年リゾトラまで]
山下美夢有 3勝
穴井 詩 2勝
初 優 勝 3人(吉本、山内、神谷そら)
お、イメージどおりだった。
序盤にしてすでに3勝、昨季の櫻井心那以上のインパクトを我々に与えた竹田麗央。ランキング1位をひた走る彼女は、長距離砲を持つ者としてドライビング・ディスタンスも現在1位。昨季のメインテーマ「飛距離を持つ者・持たざる者」をなぞると、2023年シーズンは“持たざる者・山下”が、その類稀なマネジメント能力で、“持つ者たち”を凌駕した。
しかし、今季は昨季とは少し違う筋書きになりそうな雰囲気だ。
その竹田、パーオン率とパーセーブ率ともに2位。平均パット数も4位と今のところ隙がない。言い忘れたがもちろんイーグルは最多の5つ(ちなみに昨季のシン・イーグル先輩こと川岸史果はまだ0だ)。
絶対女王・山下を倒すのは岩井姉妹か櫻井心那だ、と開幕前に声高に言い放ってはみたが、櫻井はエンジンがかからず、そもそも絶対女王が未勝利というこの事態。このままだと竹田が10勝くらいしそうだな。
あーん……。
また昨年は申ジエや青木瀬令奈、穴井詩ら30歳以上のベテラン勢が序盤に躍動したが、今季は未だ勝利ナシ(鈴木愛の2勝は20代のうち)。
あーん……。
今週はどうか勝ってくれ、絵理香先輩!