過去の観戦メモをパラパラと眺めていたところ、2022年7月の大東建託・いい部屋ネットレディスの時のが出てきた。菊地絵理香選手が通算5度目の優勝を飾った試合だ。
最終日、2位三ヶ島かなに2打差をつけてスタートしたが、13Hティーショットを右の林に入れてしまいボギー。ここで三ヶ島に並ばれてしまう。3位小祝さくらもまだ2打差で、勢いは追うこの2人にあるように見えた。
雰囲気を変えたい次の14Hのティーショットも、疲れからか13番に続いて右へ。
あ、これ昨季の女子オープンの14〜15Hの流れと似ている。
この時は奇跡の3オンを見せたもののパーにとどまり、原英莉花に逃げ切られてしまった。
時を戻して大東建託の14Hパー5。ラフからの2打目だったが、3打目でつけた5mを見事バーディゲットでバウンスバック。
結果これが決勝点になった。
15H以降はしぶとくパーを拾い続け、最終18Hはカップまで20cmをウイニングパットに残さずお先パー。会見では照れ隠しであろうが、「(私があの時点で)勝ったと思われるのは嫌だから」と言いつつ、三ヶ島がバーディパットを入れてくると本気で思っていたらしい。
その菊地の無言のメッセージを受けた三ヶ島かな。プレッシャーで全く動かない手で無理矢理放ったバーディパットは無情にもショート。この瞬間、菊地絵理香選手の優勝が決まった。
試合後三ヶ島は「(私との)プレーオフを待ってくれていた絵理香さんに対して恥ずかしかったし、とても悔しかった」と話した。
決着が着いて三ヶ島とハグの絵理香選手。この笑顔である
その日の絵理香選手に対して、私のメモには
“フロントナインの我慢や14H以降のパーセーブ。今日は本当に強かった” とある。
そのときの、その強さが今季蘇るといいな。
メジャーで再度チャンスが訪れたら、最終日はこの2年前の菊地絵理香でプレーしてほしいな。
会見終了時、マイクに頭をぶつけて、痛たた……。ほんとにもう、かわい過ぎ