JLPGAアワード2023 | ひよこきんぎょのJLPGA(日本女子プロゴルフ)ツアー観戦記

ひよこきんぎょのJLPGA(日本女子プロゴルフ)ツアー観戦記

菊地絵理香選手を中心に、試合レビューを書いていきます。
※記事中の人名はすべて敬称略とさせていただきます(一部例外あり)

 

 

 

 JLPGA AWARDS 2023

 よく晴れた12月吉日、皇居東御苑を臨むここパレスホテル東京「葵」において、これから第11回JLPGAアワード表彰式が行われる。


 「変なことすると出禁になるんで大人しくしててくださいよ」


 あの敏腕デスクに事前にキツく言われていたので、今日は存在感を限りなくゼロにする“エアリー”なひよこきんぎょで行かせてもらうことにします。


 午前9時少し過ぎたあたりで、開宴前の選手たちのドレスアップ撮影が始まった。


 川岸史果を皮切りに、今日表彰される選手たちが次々と現れる。「せっかくだからスカートはいてみました」と西郷真央小祝さくら吉本ひかるは仲良くペアで。公式インスタでインタビュアーを務めた小祝だったが、最終回のゲストが吉本だったので、その延長戦といった趣だ。マイク代わりのパターはさすがに持っていなかったが。小祝の今日のファッションポイント(FP)は「キラキラ」だそう。


 SUT優勝のスレンダーすぎる吉本ここねは振袖で登場。高木優奈が和服で続いて、SUT賞金女王のウー・チャイエンがシックなグレーのジャケットで現れた。緊張なのかカチカチ。FPは?に「ないです…」


 そして、今日の真打ち、菊地絵理香選手の登場だ。部屋中に超弩級のどよめきがあふれる。ため息が出てしまうほどナイスなドレスで現れた。かわちい(無理やり使ってみた)。

 誤解を恐れずに言うが、ちょっとレベチ過ぎて胸が苦しい。ニトロ代わりに会場備え付けのタールのごとく煮詰まったコーヒーをがぶ飲みしてギリギリ正気を保つ。FPは?には「ないっス。もういいです(苦笑い)」。くるりと回ってのリクエストもこちらが自粛。この気高い塩対応が良いんだよなぁ。そしてあらためて小顔すぎる。このようにデレデレしていたら絵理香選手のパートは、あっという間に終わってしまった(気がした)。敏腕デスクに「デレデレしないでくださいよ」と注意を受けた。デレデレで出禁になってしまうのか?

 今思えば、この絵理香選手のドレス、優利プロの暗躍かもしれない。それにしても、勇気を出して「菊地プロ、背中見せてください!」と何故言えなかったんだ私!

 

青木選手インスタより拝借。公式だと眉間に一本線が入るんだけど、こちらはリラックスした良いお顔

 

 カッコいいジャケパン姿の工藤遥加穴井詩の後に、イ・ボミが入ってくると部屋がさらに一段明るくなった。黒いシックな出立ちは本人曰く「大人しいコーデ」だそう。


 ディズニープリンセスのような橋添穂に続いて、自身がデザインしたという青いオリジナルドレス(イメージはマーメイドだそう)をまとった吉田優利が登場。キレイな青色、さすがのセンス。


 鈴木愛の「今っぽいデザイン」の着物姿の後に、櫻井心那が「二十歳なので」振袖。


 そしてまた一段階部屋の明度を上げたのは、アイドル菅沼稲見萌寧の仲良しペアだ。乃木坂46の衣装担当に作ってもらったというドレスを着てご満悦の菅沼菜々とDG柄を散りばめたシックな黒いワンピの稲見。ずっと手を繋いていた。


 神谷そらの普段との別人ぷりに驚いていると、JLPGA随一のファッションモデルが登場し、今日イチの盛り上がりとなる。質疑も慣れたもので、高身長・長い手足、スターのオーラが出まくりだ。絵理香選手はこんな相手と死闘を繰り広げたのか……。もちろん原英莉花のことだ。「ウインクくださいー」のリクエストにノー・タイムで応えられるプロは少なくとも国内では、この原英莉花だけだろう。


 岩井姉妹は仲良くチェックの双子コーデ。よく見ると明愛もけっこうな小顔だな。改めて、とにかく仲が良い。「ふたりで⚪︎⚪︎できたのが良かった」と事あるごとに応えていた。


 さあ、そしてついに女王が現れる。

 山下美夢有。昨年のカジュアルスタイルから一転黒ラメのドレス。全部シャネルでFPは「キラキラ輝く感じ」で登場。


 ラストに落ち着いた藤色の着物姿ではんなりと青木瀬令奈が現れてドレスアップ撮影は終了した。

 リ・ハナ目当てで来たとうそぶく剛腕デスクは、ここで帰ってしまった(笑)


 

 すこし時間をおいて、今年も徳光和夫氏の司会進行で表彰式スタート。

  私らは会場の隣の部屋に缶詰にされ、モニターで鑑賞。

 

こんな感じ

 

 まずは、ウー・チャイエン。SUT賞金女王。

 新人戦加賀電子杯も当たり前のように勝ったところをみると、その実力に疑いはない。来季最注目の選手だ。


 新人賞は神谷そら。本人曰く「出来過ぎな1年でした」とのこと。徳光氏も例に漏れずドライバーのことばかり聞いていたが、彼女の真骨頂はパターだ。山下や櫻井のような豪打ではなく、斬るようなパッティング。


 ベストショット賞は、岩井姉妹の直ドラ。でしょうね、という感じ。今年のJLPGA流行語大賞に選ばれるべき。徳光の「今日のために作ったタータンチェックの…」に、明愛の「あ、この服はレンタルです」の返し。場内大爆笑。 


 そして、ベストコメント賞は「プロゴルファー、イ・ボミは私と日本の皆様が一緒につくりあげました」のイ・ボミ。菊地選手ほどではないがやはりかわいい。菊地選手が月のようなかわいさなら、ボミちゃんは間違いなく太陽のようなかわいさ。もちろん私は月が死ぬほど大好きなわけだが。


 特別賞は、日立3ツアーズで勝ったJLPGAチーム。山下、ジエ、明愛、小祝、心那、千怜の6人。近年では間違いなく最強の6人。ラインを読むジエの後ろでまるで先生を見つめる生徒のような目をしていた櫻井の姿が印象的だった。


  敢闘賞受賞は、その櫻井心那

 JLPGAツアー1年目4勝だもの。文句なし。


 輝き賞は、海外メジャーで優勝争いの申ジエ。これも文句なし。


 このあとは昨年のアワードと同じような風景。「平均ストローク第1位」「栄養賞」「賞金ランキング1位」「最優秀選手賞」の個人4冠、絶対女王・山下美夢有の登壇。「昨オフで1年間戦える体が作れた」「今オフ、ショートゲームとショットの精度をさらに上げたい」 

 わー……さらに上げるんだって。

 来季も山下で終わるんだろうなあ。

 

 最後に今季限りで国内ツアー引退のイ・ボミが特別功労賞をもらって表彰式は終わった。



 

 表彰式後の記者会見。

 ケツカッチン巻き巻き(この後別件の用事があるので早めに切り上げますよ)の雰囲気で現れた吉田優利

 テレビ(TBS)が間に合わずしばらく待たされる。

 何この気まずい雰囲気。

 メディア全員が「6チャン早くしろよ」て思っていたはず。

 (追記:TBSもこの予定前倒しひ聞かされていなかったよう。優利恐るべし……)


 やっと準備ができて会見スタート。

 しっかりした口調でハキハキと答える(ちょっとこわい)。

 「中途半端な一年だった(もっとできた)」

 「米ツアーでは私らしくベストを尽くす」

 

 西郷真央

 「海外メジャー挑戦で得たものが多かった」

 「来季米ツアー優勝に向けて、オフでしっかり体作り」

 「(技術の)引き出しを増やしていきたい」

 

 イ・ボミ

 特別功労賞について、私はそんなすごい選手じゃない、と謙遜の言葉。こういうとこなんだよな。最後は会見場を笑顔でいっぱいにしてくれたボミちゃん。昨日切ったばかりのショートカットがとても似合っていた。

 

 稲見萌寧

 「スイング改造4回!最後の6月の改造がハマった」

 「米ツアー参戦は、トレーナーのサポート進言が決め手に」

 「(オリンピックの時のように)ネリー・コルダともう一度回りたい」

 

 山下美夢有

 「海外メジャーで技術がまだまだ足りないと気づく」

 「(悪い時は)おいしいごはん食べて切り替えた」(神戸の天ぷら屋、のデザート)

 「パリ五輪も視野に」

 今年を漢字一文字で表すと…「学」

 そして、父への感謝の言葉。

 

 岩井姉妹(ふたりで臨む)

 今年は何点?

 明愛「100」

 千怜「100」

 小祝さくらとのウクレレユニット「小岩井」のことで聞きたいことがあったので、ドキドキしながら挙手の準備をしていたのだが、10チャン(現5チャン)の代質がえらい長かったため巻かれた。チキショー……。

 

 この後、櫻井心那が続くのだが、私の集中力が限界を超えてしまい終了。

 後日フォローする予定。

 ※会見の配信を見て後日以下加筆。

 「飛距離があったからアプローチが活きた」

 「今年の一文字は、“”。ほんとによく食べました」

 「来季も複数回優勝してここにまた来たい」


 櫻井に関しては、今季の川﨑春花のような失速があるかも、と少し心配をしている。メディアは今オフに櫻井を過剰に消費してはならない。


 以上でアワードのすべてをフォローしたつもりだ。

 映像で見てはいたものの、当然だが実際の会場の雰囲気は、コースでのそれと大きなギャップがあった。その非日常感がたまらなく華やかに感じた。

 櫻井心那が繰り返しになるが言っていた。


 「来年もまたこの舞台に立ちたい」


 私ももっとパワーアップして、来年もこの舞台を見届けたい。


 去年のアワードは公式の配信を自宅で見ていたというのに、今年は目の前で山下美夢有が表彰式後の会見を行なっているという…… 

 ゴルフもテキストもド素人の私が「怖いもの無し!」の気持ちひとつでここまで来てしまった。大満足の年末を迎えようとしているが、いやいや、まだ我に帰るには早いぞ。もっと、もっとだ私。

 

 

 絵理香選手の現役続行は間違いなさそう。良かったよーー