猛獣シリーズ移植作品。

今回は猛獣たちが人間に変わる、

猛獣使いと王子様で言えばシルビオ側の展開。

前作とのクロスオーバーもあるし、出だしから繋がる部分があって止まらないワクワク感

個別ルートのボリュームは少ない方だけれど、真相になる隠しキャラルートで全部が繋がるところが楽しくて好き。

隠せるものはギリギリまで隠して進めていきたい...。






⚠ネタバレ注意⚠






★ルドヴィク

猟犬。猟犬らしい物語展開で、とにかく闘うことに重きが置かれる。ユーリアが塔から出たことがないことで、最初は好戦的なルドヴィクの姿に否定的ではあるものの、猟犬としての本質は闘うことだと闘技場での姿を見て実感していく。特に主従感が強いスタートであるし、ルドヴィク自信もユーリアを主と呼んでいることで次の段階に進めない2人。後半になってくると、自分を抑えるためにルドヴィクは敢えて“主”と呼び続けていたのかなぁと思う場面がある。ユーリアが大好きで、近寄る人にはガルガルしちゃうところが可愛い。他ルートでは姫さまが幸せならって身を引くけど、大体はそんな気持ちを抱えつつ後ろに控えてる。



★ミアーシュ

歌うことが大好きなカナリア。だいぶ無邪気に気の向くままに過ごしているかなぁと思う。ミアーシュルートはミアーシュ自身の過去とそれに連なるピスキスの秘密。ミアーシュは逃げ延びて来たところを拾われているけれど元々ピスキスの生まれで毒(トルムグワ)を探知するために飼われていたカナリア。魔女と敵対する時にキーになるのはムローク。ムロークはミアーシュの兄弟であり、逃げられなかったが故に毒で歌声を失っている。歌えないカナリアに毒の探知は不可能な為、放されてアデーレの元に辿り着いた。アデーレを追っていくうちにピスキスの地下には毒が蔓延していることも判明する。

今作可愛い担当のミアーシュ。実は1番冷静に物事を見ているのは彼だと思う。



★ユゼフ

迷い熊のユゼフ。大っきいけど、末っ子ポジションでよく部屋の隙間にちょこんとしてる。人になってからもそれは変わらず。スチルがあって助かる命。ユゼフルートは主にアデーレの手下であるマルクのこと。更にアデーレの思惑に少し触れる。人身売買によって、自分の思うままに動く人材を得ているアデーレ。マルクはその被害者。人の弱みに漬け込み、使えそうな駒を探している。故に子供の被害者が多い。ユゼフが世間知らず故に、誰でも信用する状況。だからこそマルクを救える。友達になろう、から始まりユゼフルート以外でも2人でいるのを見られることがある。

個人として1番成長が目に見えるのがユゼフ。末っ子から一気に駆け上がる



★リシャルト

めちゃくちゃ綺麗な白馬。人を乗せないことでフベルトに処分されかけたところをユーリアが保護。人間になって言葉が通じることでわかる知識豊富なリシャルト。これは何か裏があるなぁと思っていたら、アルウス国の王子様で元々人間。国の外にいる時に薬を使われ、馬の姿になっている。現状アルウス国は、リシャルトが行方不明であり、その間に父を殺されている。幼少期から教え込まれた剣舞が魔女の力に有効。リシャルトルートで追加になる部下のイグナツィがまた良いキャラ。動物たちに変わり者扱いされるくらいには感情面が乏しいことがあるけれど、リシャルトとしては頭の中で色んなことを考えている。頭の回転は誰よりも早い



★ヘンリク

塔の中にいる時からずーっと気にかけてくれた従兄弟の兄。幼少期から王位を継承すべくフベルト(叔父)から厳しい教育を受けている。ユーリアを追ってピスキスに到達するけれど、最初の頃はThe 王族なだいぶ大柄な態度をとっている。街で暮らすようになり、段々と価値観も変わっていく。わっちゃわちゃ揉めてる時に虹色の粉がかかることで白鳥の姿になる。

基本スタンスはユーリアの為に!



★魔術師

真相が明かされる魔術士さんルート。ここでバルトルトさんがバルタザールであること、ユーリアが塔に閉じ込められていた理由が判明する。また加えて、猛獣使いと王子様が100年前の話ではなく、数年前。土地の歴の数え方に誤差があることが分かり、猛獣シリーズ完全なクロスオーバーが完成する。魔術士(ライマー・ドレッセル・ファザーン)はただただ、閉じ込められていた竜が外に出られないのは可哀想、という理由で生きているし、その考えを助けているのがアデーレ。閉じ込められているものの解放、というのがライマーの中で大きくあり、同じ状況下だったユーリアと重ねて考えを変える。名前の通り、ライマーはファザーン王国の王位関係者であり、バルタザールが兄弟を殺した時に幼かったライマーは見逃された。魔女は現在は存在せず、血を引いている魔術士とユーリアのみ魔術が強い。特にユーリアは身に竜を閉じ込めていて、それが理由で塔で過ごすことを強いられていた。



★If

旅に出る前に銀の粉が動物たちにかかることで塔の中で全員人間になる。Ifの大団円のため、アデーレもフベルトも王様も全員存命。






in bloom

前作の続き。ifも続いてる。
ゲルダも出てきた時は流石に嬉しすぎたし、猫としての参加でシルビオもいるルートがある。

★If
無印ifルートの続きに当たる時間軸で良さそう。
ここで満を持して登場するのが竜のタルメ
ユーリアにずっと封印されていた竜なわけだけれど、
父に教えてもらったタルメの一言を巡る物語になる。ユーリアとしての解決は、塔に閉じ込められていた理由である竜を他の場所に封印することで外に出ても害がない状態に戻ること。ではあるものの、元国を納めていた王であるタルメの存在は王族から動物たちの知識を併せ持っても太刀打ちできないほどの博識。
タルメ自身も人間のことが嫌いでは無いことで、面倒を見つつ、自分が抱えている寿命に向き合っていく


after story
★リシャルト
リシャルトがアルウスの王、ユーリアがヴェーク王女になってからの話。リシャルトがアルウスに秘められた秘密を過去の王と共有することで、ユーリアの竜の存在を知ることになる。1人で抱え込みがちなリシャルトをイグナツィが上手く誘導し、ユーリアと2人で物事の解決に挑む。ユーリアも過去に触れることで母の思いの残像と邂逅する。
2人が結婚、国の合併まで進める。
圧倒的王の威厳の中にある、イグナツィにだけ見せる等身大のリシャルトがFDでも可愛い


★ルドヴィク
ユーリアと結婚するために近衛兵となっているルドヴィク。トップになるには現職の引退を待たなければならないことを考えると国の不安定が続いてしまう。よって、自分の剣技で貴族から地位を与えられるように画策する。ユーリアとの愛を深めることでルドヴィクが人間になっていく。が、人間になってしまうことで身体能力が愕然と下がる。
更に、ルドヴィクが犬であることでヴェークの街の野良犬問題の解決にも一役買う。


★ミアーシュ
人間とカナリアの寿命の差から始まるミアーシュルート。このルートはヴェークに戻らずピスキスに居残ることになるため、ユーリアの女王問題は関係なし。
ミアーシュが人間に戻る方法も、愛+魔法の力が必要。現状、バルトルトさんが不在の中代わりを務めているミアーシュ。街の人と接することで自分の仕事としてやりがいを感じているけれど、自分の寿命やムロークとの約束である“歌を歌い続ける”こととの両立が不可能だと思い悩む。
 

★ユゼフ
ユゼフは持ち前の世間知らず(いい意味で)が継続。
結婚式を偶然目にしたユーリアの「ユゼフは人間ではない」を他所に、『結婚しよう!』を告げてくるのがユゼフ。動物から人間への道程はルドウィクと変わらずお互いの愛を深めること。ユーリアが不安になるくらいだからその点は問題ないけれど、段々と人間でいられる時間が伸びたことで油断してはちみつ屋で熊の姿に戻ってしまう。これが起点になって、“人間になりたい”と強く願うようになる。本来ならここでハッピーエンドのところ、キーマン 【マルク】の登場。
マルクが1人にならないように友達になったはずが、結婚と同時に一人ぼっちに戻ってしまうと逃げ出してしまう。ユゼフの覚悟と優しさに溢れる続編。


★ヘンリク
王族ということもありスタートはリシャルトの戴冠式参加から。ユーリアとの関係性を深めていく中で、リシャルトと共にバルトルトの報告を待っている状態。
ヘンリクとユーリアは王族同士であるため、婚姻までは意外とサラッと進む。そんな中でみんながいる中で白鳥の姿に戻ってしまう。最初は隠そうとするものの、そこはヘンリクなので隠す間もなく白鳥だということがバレる。そこを逆手に取って、お城全員が周知した状態になるよう自ら現状を告げる。ヘンリクの立場的なものを鑑みて、魔女との戦いで呪われたことになる。ミアーシュ「白鳥はどちらが死ぬまで番を変えない」そりゃあ、ヘンリクは白鳥だ...。


★ライマー
ライマーの自宅で身を隠して平和に過ごす日々。
2人で薬を作っては、ルドウィクとミアーシュが街へ売りに行っている。そんな日が続く中で、ヘンリクがユーリアを探しに森の中へ足を踏み入れる。ヘンリクは何も知らない状況でユーリアがいなくなってしまったことを不安に思っていたし、アルウスの王であるリシャルトが罪人を逃がしたことで不信感を抱かれていることに疑問をもっている。ルドウィクとミアーシュは事情を知っていたけれど、ユーリアに心配をかけないために黙ってくれていた。知ってしまったが最後、このままではいけないという思いで、ライマー、ヘンリクと共に策を練る。同じように軟禁される人が出ないよう、竜神の巫として大陸を納めることを決意。
ライマーとの婚姻もするけれど、巫という立場を守るために知っているのは1部だけ。ずっと隣で過ごしてきた動物たちとヘンリクがライマーの変態っぷりに1回結婚を留まらせようとするのが好き。