僕らが識るのは、愛か悪意か────。
ドラマCDなしでも楽しめそうではあるけれど、ヒロイン以外の関係性の構築はCD軸になるため聞いてから始めるのがおすすめ。
※ネタバレ注意※
学校の秘密編
学園に広がる謎の調査を任される美鈴ちゃん。
CATSのメンバーを筆頭に、学園に隠された秘密を解決していく。
前半2章は学園の謎、後半は2人の関係の変化
★花丘 槙尾
美鈴ちゃんのことをお姉ちゃんと慕う作家。
ドラマCDで心のブレを描いていたので、個別ルートもそこがメイン。
より深く心の傷と、大人になって飲み込んだ全てのことを知ることになる。
“平気だよ”が一番平気ではない時の合図。
弟過ぎる故に恋愛関係まで持っていくのにかなり時間がかかる2人だし、槙尾くんが折れている時に助けてあげられなかったことが美鈴ちゃんとしてはずっと引っかかっていて一歩踏み込むことに時間がかかってしまう。
どこまでも追い詰めるのは水無月家。
どうか槙尾くんが笑っている世界が続きますように。
ずっと美鈴ちゃんのことが大好きだったんだなってことがひしひしと伝わる。
学校の秘密編の担当は【開かずの扉】
学園で過去に起きた学園祭の売上金の横領の隠蔽と弥生先生の親友に起きた出来事。
全てを知るのは弥生先生で、秘密を作ったのも彼女。
★善知鳥 全
善知鳥家の三男。
兄2人とは母親が違うものの仲は悪くない。
なんでもできてしまうし、頭もきれる。
学校にお忍びで通うようになった時も気づいたらクラスの中心になってしまうような人。
サボりが多かったものの、弥生先生とは同級生でいち早く弥生先生の不審点に気付く。
文化祭パート、ロミオの衣装を着ると赤っぽいイメージがガラッと転換されるのがめちゃくちゃ好き。
好きになると一直線で、都合のいい男になることさえ厭わない最強の存在。
後半は島の改革にUTOが絡んでいることで全くんの協力を得て美鈴ちゃんが動き始める。
幼少期に出会っていた2人で過去にも持ち上がった美鈴ちゃんの故郷を過疎化から上手く救う方法を考える。
考える過程でENDは分岐。
学校の秘密編担当は【花火の縁結び】
屋上から飛び降りた生徒を助けた英雄の真相と、弥生先生がきっかけで起きた親友とのカンニング事件。
美化されることを嫌がった弥生先生と山辺先生の共同事件。
★風見 琉佳
顔出しなしのシンガーソングライター。
全くん、茅くんとは幼馴染。
槙尾、美鈴ちゃんは島に行った時の幼馴染。
父が幼少期に失踪したことで、妻子で島暮らしを決めていてその発端は茅の行方不明を阻止できなかったこと。
元々責任感が強かったことで起きた出来事で、琉佳のことはずっと気にしてかけているためLUCAとして活動する息子に対して匿名でファンレターを送っている。
現在はその時の事件が原因で父親は難聴。
これをきっかけに耳が聴こえない人へ向けた音楽を作ることがLUCAも琉佳も分岐点。
美鈴ちゃんとはずーっとすれ違いを見せる琉佳くんなので6年前の特大すれ違いに始まり、再開して通じ合ってからもちょいちょい噛み合わないのが可愛い。
学校の秘密【図書室の宝探し】
双葉さんが隠した本と手紙が要因。
1人で見つけることができなかった弥生先生が流した噂の1つで、挫折した水無月くんが今は手にしている。
★月城 茅
誘拐事件以降、傷を抱える青年。
だったように思うけれど、ドラマCD軸を期にもう全然外に出てきてくれる。
学園生活に関しては、味わえなかった学生時代をあとから体験してるみたいでクラスに馴染んでいるのを見て私も嬉しかった。
どうしても消せない心の傷があるから、他のCATS他の3人とはちょっとだけ変則な作りのChapter。
学園にいることが茅くんを守ることにもなるし、美鈴ちゃんとしては月城家が茅くんを過保護に扱うのを不審に思うくらいには成長が視える。
後半は月城家が茅くんの力を借りるパート。
サイバー攻撃の犯人はENDで違うけれど、幼少期の師匠の教えを元に月城家を守る側になる。
学校の秘密【裏文化祭】
怪我で挫折した運動部の集まり。
テスト中に行われる明確なカンニングではないために黙認されている状況で、弥生先生の過去と水無月くんの現状の合わさったもの。
禁断の香り編
綾乃ちゃんの趣味である香道の会で事件に巻き込まれることで物語が始まる。
勤め先であり、元同僚である葦夜さんも居合わせたことでBIRDSとともに事件の真相に迫る。
★海瀬 隼人
元警察官。
ランドリー部門を任されている隼人くんとの出会いは、スリを目撃したこと。
警察官時代の伝を持って、身近な悪事の対処をする隼人くんにまず抱くのは何故警察官を辞めたのか、ということ。
真波さんの事件に関係する【千夜香市】の存在。
隼人くんの警察官時代、仲の良かった人物がこの事件がきっかけで殉職。
更に上が隠蔽したことで、良しと思わなかった隼人くんが手を上げ辞職。これがことの真相。
綾乃ちゃんの関わるものとしては、真波さんが使用した香の謎について。
住んでいた島にのみある香木が流出し、別の香木と混ぜ合わせることで幻覚のような症状が起きて錯乱。
この原因である香木が千夜香市で取引されている。
真波さんの足取りを掴むべく市に乗り込む、警察に伝があるからこそできる動きをするルート。
序盤でお互いに気持ちがあるにせよ、抱えてるものが大きすぎる2人。
全くんはずっともどかしそうだったけれど、2人の空気感がずっと可愛かっただけにBitterENDがだいぶ辛い。
★日向野 駿
元人気子役のL&Lのシェフ。
演技が上手すぎることで、本心に触れられているのに曖昧な部分はあれど駿くん自身は真っ直ぐ過ぎるくらい真っ直ぐ。
子役仲間に勧められ、香を用いたエチュードを見せ合う会“幽玄の会”に参加することで真波の存在が絡んでいることを確認。
真相を掴むために物語が回り始める。
真波さんが焚くお香は“眠縛香”と呼ばれ、綾乃ちゃんの島の香木を変化させたもの。
幼少期に島に訪れた研究者に香木を分けたことを忘れていた綾乃ちゃんがその記憶を思い出すことで責任に駆られる。
この香木を求めていた人物が真波さんの母親であり、研究に明け暮れ相手をしてもらえなかった真波さんが母親の考えを曲解したことが今回の騒動のきっかけ。
今は亡き母のたくさんの人を癒すための香りが異形と化す。
この幼少期の問題を含め、駿くんと綾乃ちゃんは似た者同士でありお互いの心を寄り添わせるために関係に名前を付けるのは今作最短。
★月城 葦夜
月城製薬社長であるものの、綾乃ちゃんとは修行時代(社長になるべく転々と研修をしていた)に先輩として一緒に薬剤師の仕事をしている。
今回、L&Lに来ることになるのは葦夜さんの提案がきっかけ。
他4人に比べてちょっと変則的なルートで、真波さんの計画に踏み込むというよりは誘い込む形。
これも、葦夜さんが社長だからできること。
これまでのカフェの居候だけではなく、葦夜さんルートは婚約者という嘘でおびき寄せる作戦をとるため早々に2人で一緒に暮らす。
大切なものほど近くに置いておきたくなるのは、幼少期に両親が近くにいなかった寂しさが関係しているのでは?と思っている。
葦夜さんの初恋相手が綾乃ちゃんであり、綾乃ちゃんが今の道に進むきっかけをくれた薬剤師さんが葦夜さんのお母さん。
ほぼ運命でできている。
真波さんの目的も判明し、亡くなった(ことになっていた)自身の婚約者を綾乃ちゃんに降ろそうとしている。
婚約者と綾乃ちゃんが似ていることもあり神聖化している。
★空閑 巴
カウンセラー。
ドラマCDでも触れるように、茅くんの誘拐の犯人である父を持ちネグレクト状態だったことで蓉市さんが引き取る。
誘拐当時は茅くんの話し相手ではあったものの、
養子になってからは罪悪感との戦い。
葦夜さんのことは嫌いでないものの、自身が許されるような感覚が嫌で反抗。
この心の不安定さがルート的にはキーになる。
これまでの真波さんを追っていくシナリオは変わらず、協力者に実父が組み込まれる。
前半は巴さんの状況も加味して、綾乃ちゃんとゆっくり関係を深めていく状態。
信頼が生まれた状態で始まる島での囮作戦。
真波さんとの直接対決となる。
巫女として神聖化されている綾乃ちゃんに対して巴さんは精神的に不安定故に、お香の効果を十分に発揮するだけの器になり得る人物。
真波さんとしては二人とも必要。
巴さんBitterENDの質感がちょっと違う。
どこまでも不確かな父の血に悩まされてしまうルート。
