真田十勇士の出来上がりから最期である大阪夏の陣まで。

ヒロインは戸隠の里の女忍。

くノ一では無いというところがだいぶキーになる

史実を追いつつ、ゲームストーリーならではの追加要素。


故人となっている歴史ある人物も登場するので、敵対する鬼火衆の真相を予想するのも楽しい。

ルートによって敵対する人も変わるし、相対していても鬼火衆も心があるのでストーリー展開が全然違う。






⚠ネタバレ注意⚠






★真田信繁

真田忍の長。鬼火衆は安房守との敵対。安房守の正体は信繁の父である昌幸。安房守は白蓮に味方しているように見せてずっと白蓮の行動を止めるべく策を練っている。生きている頃と変わらずまさに謀将。最終的には白蓮の真相を掴み、父の策と己の知識で討つ。信繁の【輪】を回した時に起きる異変は記憶障害。早く回る【輪】によって十勇士の存在すら忘れ始めてしまう。白蓮を止めるために動いてくれていた安房守は最期に、自分が考えうる全ての策を信繁に託す。既に、人知を超え 何百 何千という策が【輪】の回転によって生まれている信繁はその考えが浮かぶ都度、記憶を失っている状態。父の考えた策を得ることで更に記憶が押し出されることを覚悟しなければならない。結果、信繁が徳川と戦う理由も忘れてしまうようになる。信繁が忘れたことを覚えているため、伝え続けるために六実の存在が重要。六実とは年の差があるし、自分の立場としてもなかなか好意を見せない信繁。

隠しているようにみえて、バレてる。



★猿飛佐助

同郷 戸隠同士。忍出身がキーになり、主に語られるのは六実が使う【輪】の術について。2人とも戸沢白雲斎様に術を教えてもらい尊敬しているものの、佐助の父はその人によって殺されている。佐助の父は甲賀の忍であり真田昌幸を殺すべく戸隠に入り込んでいた。この真実を知ることで、更に六実が使っている“六壬式”(人の輪を操る力)についても語られ、望月家一子相伝の力であり三式のうちの1つであることを知る。不器用ながらも六実に常に寄り添って支えてくれて、気づいたら佐助の中で六実の好感度がびっくりするほど上がっている。佐助の【輪】を調整する弊害は、忍として抑え込んでいる感情がもう1つの人格として表に出てきてしまうこと。鬼火戦は毘沙門(武蔵坊弁慶)との対決。弁慶の最期を再現することで倒すけれど、その再現ができるのは佐助の術あってこそ。



★霧隠才蔵

掴みどころがないというか、自由気ままに過ごす才蔵さん。信繁様の臣下になっているのも、佐助に勝負を挑んで負けたから。何時でも佐助と信繁様の命は狙っていいことになっているけれど、才蔵さんとしては信繁様の元で戦えることを悪くないと思っている。鬼火衆で敵対するのは、師から術を盗み殺害した融仙院(石川五右衛門)。五右衛門ということだけあって、才蔵さんの術をどんどん盗んでいく。その中で手に入れた【輪】の能力、【霧隠れの術】。この世に繋ぎ止めることがなくなると、才蔵さん自体がその術ごと消えてしまう秘技。強い人間が好きだろうから死闘を繰り広げた融仙院を亡き者にするのは少し惜しいと思っているのだと思う。すぐ俺のくノ一って言う

有言実行の男。



★筧十蔵

常に優しいと見せかけて、女の人が嫌い。なので、優しい振りをして信用させ、使えるだけ使うのが十蔵さん。自分を隣においてくれる信繁様へ忠誠を掲げ、彼が生きることに注力している。鉄砲隊を担う十蔵さんの気の消耗はそれに付随する、手の震え、距離感が無くなる、音が聞こえなくなる症状。六実がずっと探し続けてきた父を殺した相手は十蔵さんだし、大殿様を殺したのも十蔵さん。徳川を仕向け暗殺はしたものの、彼にとっては昌幸様と信繁様が同時に殺されないための苦肉の策。父 六郎も巻き込まれたに過ぎない。最初に書いた女嫌いは幼少期の生活によるもの。女関係から繋がり、鬼火衆として敵対するのはグラシア。グラシア戦も見物だけれど六実との修羅場も可愛い。



★由利鎌之介

徳川に由利一族が壊滅させられるも当時幼かったことで逃げ延びた鎌之介。真田についているのは徳川を倒すため。そんな彼が由利一族が滅びた真相を得てからの葛藤。【輪】を回すことで、痛覚が無くなり怪力が常に出せる状態になる。その結果、他4人と違って鬼火衆と敵対するものの、鎮西八郎(源為朝)が所謂 戦バカなので自分と拮抗する力を持つことに興味を持ち好敵手に変わっていく。ただ戦がしたい為朝としては、鎌之介と敵対している立場の方が都合が良いこともあり、白蓮から逃れるための手助けをしてくれる。その結果、為朝に再度強い術をかける白蓮だけれど鎌之介が本来持っている人を見捨てられない性格も相まって救いに行く。関わりが強いのは為朝でも、完全な敵対は白蓮。