立派な猛獣使いになるべく、大きな猛獣を探していたティアナ。
そんな時に、街で売られていた ライオン オオカミ アヒル ウサギと出会う。
その4匹をファザーンで命を狙われた王子達とは知らずに、連れ帰って来ることから始まる。
王子たちが狙われた理由、元に戻る方法を追い続けているうちに、自分が立派な猛獣使いを目指す上で母親に言われていた言葉に違和感を感じ、到達する真実とは...。
⚠ネタバレ注意⚠
大枠としては、
〇王子たちが動物になった理由
〇呪いの真相
〇ティアナが猛獣使いの理由
凄い突っ込んで真相にたどり着くかと言えば、
最後はあっさり終わる印象。
★マティアス
ファザーン王国、第1王子。持って生まれた、同性に触られると蕁麻疹が出てしまう身体ということもあり常に人との距離を置いていたマティアス。王子としての威厳を保つため、弱みを握られない為の行動をせざるおえなかった。真相を知る人がいなかったせいで、自身の父親に誰よりも似ているマティアスは王位にこだわる残忍な性格だと噂されていた。本当はめちゃくちゃ優しいし、そんなマティアスだからこそ弟達は慕っている。とにかく頭がきれるので、頭脳戦に持ち込む。自分の顔の良さを自覚している。
★アルフレート
アンゲリカ一族の兄弟関係の深掘り。アルフレートの片目を失った理由が兄を殺した際に出来たものであったり、兄を殺してまでマティアスを信頼するのは傍で見ていたからこその感情だったり。ファザーンの内部についての物語。今回の竜化でキーになる弟の心を救えるのも、同じ母の血を持つアルフレートなんだと思う。元王位継承権第1位の血族であるが故の苦悩。そんな殺伐とした世界にいるのにアルフレートはちょっと抜けてるし、筋肉バカなところが可愛い。
★ルシア
カトライア王国側の話。クルトの素性が法王の孫であり、カトライア王国第1王子であることが判明。母親がカトライアの人間であり、クルトとも従兄弟なので幼い頃からローゼレット城に出入りする。同時期にティアナも両親に連れられてお城に出入りしているためルシアとティアナは幼なじみ。幼い頃ティアナの両親が猛獣使いの大会で優勝した姿を見て、ルシアとティアナは同じような演奏者と猛獣使いの関係になる約束をしている。
★エリク
エリクが成長しない理由について。王位継承争いでゴタゴタな兄弟と母親たちを見た上での決断。母が王位争いに巻き込まれたくないと嘆いている中で、エリク自身は王位を継ぐに相応しいという感情を持っていたことから自分で成長を止めることを選ぶ。これについてはルシアが協力者。背負っているカスパルに魔法薬が入っているけれど、自分を封印しているため何故持っていなくちゃいけないのかは忘れていた。なるべく王位継承に関わらないように、絵筆と楽器を渡されていたけれど剣術もできる。
★クラウス
ずっと思い続けてくれたクラウスの想いに気がつくまでの話。ルシアとエリクの喧嘩に巻き込まれて金の粉を被ってネズミになる。マティアスたちの秘密を明かせなかった理由も自分が動物になることで納得する。短縮ストーリーなので個別に当たる部分はショートカットでシルビオたちが逃げることもなく、マティアスが斬られることもない。
★シルビオ
ここだけハンネスの意思に従わず敵対していくからティアナは呪いにかからない。マティアスたちの暗殺を企てていたシルビオではあるものの、早々にティアナとの距離を詰めてくる。双方が懐かしさも感じているという状況で判明する、ティアナの猛獣使いとしての練習に付き合っていたのがシルビオ。これまでの王子たちのような人間から動物になったのではなく、シルビオだけは元々が猫。
Snow Bride
Another story / After story / Side story の3本立て。
Afterで本編の不明点はだいたい回収される。
sideはクルト、ディルクと女の子たちのお話。