ビルシャナ戦記
~源平飛花夢想~のFD
上記のメインキャラの後日談+サブ4人の正規ルート
正規ルートも本編をやってる前提でざっくり回想スタート。
回想→平泉(元服)→富士川→一の谷(義仲討伐)→壇ノ浦の流れは変わらないものの
源平飛花夢想組よりも史実から逸れる。だいぶ違う子も中にはいる。





⚠ネタバレ注意⚠






★後日談
〇源頼朝
後白河法皇から課せられていた婚約について。あんなに感情の起伏を捨てていた頼朝様が嫉妬したり、声を出して笑ったりするようになっている。なんて可愛い...後白河法皇が奥州の排除を間接的に申して来たため、奥州藤原と手を組み義経を秀衡の養子にする頼朝様。源氏側の長だからこそしなければならない手回し。相変わらず頼朝様が頭が良すぎる

〇平知盛
事の発端は血の受け継ぎ。蓮月の一件で、知盛も義経も心を砕いているし、何よりも2人とも血の運命に振り回されて来たからこそ、義経としては自身の子に血が受け継がれてしまうことを恐れている。それについて、知盛に言えないせいでとんでもないすれ違いが起こる。知盛の独占欲はそのままに、周りの意見を聞いて戸惑ってしまうところは一種の成長のような気もする。

〇平教経
剣術に特化して生きてきた2人の日常生活。村に落ち着くことで生活出来ているものの、平家から逃げ延びた身としては村に染まるために我慢の連続。そこにひょっこり現れるのが平兄弟。平3人揃うとわちゃわちゃ感が凄い。なんだかんだ気にしてるのが知盛と重衡なんだと思う。結果的には教経も義経も闘えることがバレてしまうけれど、そこをさりげなくフォローしてくれる平兄弟も良い。

〇武蔵坊弁慶
源氏の姫とその家来という関係性故の公に出来ない関係の2人。烏帽子親だから、と秘密を隠し通す訳ではなく平泉に向かうところが義経らしい。弁慶の怪我が治ることで鞍馬からは旅立つことになるけれど、寺が女人禁制のことを考えるとこちらも解決。思っていたよりも秀衡様が義経を甘やかしていることが判明したりなんだかんだサブの考えてることでも楽しめる弁慶ルート。

〇春玄
義経という名前を捨てている源氏側。平家とはもちろん和解していないし、頼朝様が殺してくれたという事実があるため春玄+旅一座との話。解りあっている2人の久しぶりのすれ違いと、偽物の義経の登場。偽物の義経に関しては、遮那と春玄で解決してしまうけれど名乗っている名前で頼朝様が2人が何とかしたんだなって思ってくれるところが愛。更に、みんながみんなお互いに会いたいと思いつつ、会うことで義経として生きてしまうなら...と離れたまま想い合うのも愛


★正規ルート
〇平重衡
どうしてこの兄弟はどちらかしか幸せになれないのか...義経が2人いたら良いのか...?重衡は終始可愛い。本編のサブキャラルートでもずっと可愛いを貫いてきた重衡の個別ルート。「どうして平家と源氏だと仲間になれないの?」は衝撃だった。前作も踏まえて、重衡はずっと清盛の息子として扱われて来たせいで重衡個人として見てもらえなかったからこそ出来上がった薄情な性格。でも根が真っ直ぐなことは個別ルートで確定。兄は力のこともあって何にも関心を持たず、弟は戦で苦しめることで自身の気持ちを保っているような状態。悲哀ENDも過去1キツい。未来を誓い合った2人だからこその双方生きる糧となるが故。この先の未来に救いがあらんことを。兄上のものになる前に俺がお前を殺してあげる、はどこへ行った?と思いつつ、殺せない重衡が愛おしい。


〇佐藤継信
だいぶ早い段階で義経の性別に疑問を持つ。更にこのルートは重衡様が序盤から義経を可愛がることでお見合いを組ませようとする。ここの義経と春玄の態度で継信が確定。兄が素っ気ない源家と、仲良し兄弟の佐藤家の対比もありつつ、継信ルートは頼朝様が義経と春玄の真相を掴む。ルートのENDも壇ノ浦までは行かずに中盤まで。とにかく、義経を普通に生かしてあげたいという継信の強い意志のもとに出来上がっている。ここまでみんなのお兄さんだった継信の頑固さと独占力と、とんでもない包容力によって全て丸め込まれる。何者でも無くなったからこその2人の未来というのも良い。


〇佐藤忠信
女の子大好きな忠信。そして誰よりも真っ直ぐで分け隔てない。これがだいぶキーになる個別ルート。忠信ルートはだいぶ史実から逸れる。平泉で蝦夷と手を組むし、その結果として頼朝様との合流が一の谷の戦いにずれ込んだり。この遅刻があることで頼朝様からの信頼を得ることが上手くできていない状況。そして、忠信が義経を看病している最中に頼朝様に女だとバレてしまうわけで...“女の子”がキーになって、政への利用という考えに辿り着く。ついでに平家2人も狙ってくるとんでも展開。恋愛ENDは平家VS源氏、平泉、蝦夷のドリームチーム。これは忠信の人柄だな、としみじみ思う。


〇佐々木高綱
全体的に対 後白河法皇。高綱は家来組と一緒に動いていたからそこと似たような道筋になると思いきや、高綱が元々担っている任務に沿っていく形。2人で偵察に出たり。高綱が頼朝様から信頼を得ている分、表情に出ないにしろ頼朝様からの信頼も厚い。ENDは今回BADよりも圧倒的に高綱恋愛ENDが強い。ストーリー的には高綱が救ってくれないわけが無いから、嘘をついてるのだろうことは予想できるものの、2人で勝ち得た頼朝様の信頼というのが良かった。平家vs源氏と言うよりも、後白河法皇の上に立とうとする頼朝様。彼の作る未来について行きたい源氏軍。というような終わり方。